初心者タンクの「まとめ」
その方法とコツ「スキルの使い方、他ジョブに関連する注意点」など
IDに行ったら、「まとめて下さい」って言われたニャ〜
状況次第ですけど、困る時もありますよね?
私もまとめについて教えて欲しいです〜
じゃあ、「まとめ」そのもの、「まとめる時の注意点」なんかを説明しますね!
今回は、まとめについて、総合的に説明していきます。
テクニックだけを知りたい人は、目次から先へ飛ばして貰っても構いませんが、「初心者さんがより理解を深める様に」と言う願いを込めて、少し前置きを書きます。そこも、良かったら読んでみて下さい。
もし、まとめ以前に「そもそものタンクがよく分かっていないんだけど?」という人は、こちらから先に読んでくださいね!
タンクの『まとめ』とは?
今回、Patch7.0 の前後でスキル内容に変更(アップデート)があったので、それに対応しました。
『まとめ』について
『まとめ』については、人によって様々な考え方があると思います。
ですが、良し悪しは多分にその時の状況で変わります。
明らかに初心者のヒーラーさんだと判るのに?
それでも、まとめれて走れば、それは非難されるかもしれません。
『まとめ』は必要スキル?
そもそも、FF14において「まとめなくてはいけない」と言う制約は一切ありません。
気づいている人もいるかもしれませんが、FF14のID(インスタンスダンジョン)では過度なまとめ防止のために「これ以上先に行けない為のバリア」が設けられています。
つまり、そのバリアまで走りきっても、せいぜい3グループ程度までです。
これは、「まとめても良いけど、無茶しないでね!」と言うメッセージです。
このことから、『まとめ』そのものは、「必須のもの」「積極的に推奨しているもの」ではないことが分かります。
初心者の方は、「まとめなくてはカッコ悪い」とか「まとめるのが当たり前なんだ」なんて思わなくて良いのです。
『まとめ』の起源
『まとめ』ってFF14の最初からあったのにゃ?
『まとめ』が発生するよりも前の話
大昔のFF14(新生スタート時)は、「まとめる」どころではありませんでした。
そもそも、1グループを殲滅するのも厳しい状況です。そんな状況で「まとめ」自体があり得ない話です。
信じられないかもしれませんが、当時はID自体をクリア出来ない人達も沢山いました。その当時は、レベル50がキャップ(上限)でした。
別に下手な訳ではなくて、「装備」そのものがそれなりに脆弱だったからです。(もちろんシステム設計上でそうなっていた)
タンクが防御スキルを使用するだけでは、とても持ち堪えられません。
ヒーラーの役割も、今よりもずっと重要でした。
『まとめ』はいつ頃に発生したの?
『まとめ』はいつ出来たの?
それでは、『まとめ』が発生したのはいつ頃からでしょうか?
『まとめ』はシステムで考えられて発生したものでは無いので、正確な発生時期は不明です。
ですが、そういった言葉をちらほらとFF14の中で聞く様になったのは、「新生」が終わって「その次はもう出ないの?」と騒がれ始めた、そんな時期でした。
現在でも、「新生」から「蒼天」までのパッチが異常に長くて辟易するという人は多いと思います。その理由は「新生」を制作したスタッフが、「次を出して良いかどうか?」を見極めている時期があったからです。
スタッフの人達は、もちろんFF14のサーバー閉鎖をするなんてつもりはなかったでしょう。でも、直前のFF14の大失敗の歴史があったので、パッチで繋ぎながらユーザーが増えるかどうかなど、様子、動向を伺っていたのです。
「蒼天」発売までの2年の間、ユーザーからすると逆にそろそろやることがなくなって来た頃でした。
そんな時に『タイムアタック』の様な遊びを始めた。
それが、元々の『まとめ』のルーツです。
以前の頃の『まとめ』のルール
その頃の『まとめ』って、どうしてたんですか?
当時の「まとめ」には、ある程度の暗黙のルール(決まり事)がありました。
- 「装備」が充実していること
目的は『タイムアタック』なので、タンクはもちろん、ヒーラーのヒール力、DPSの火力も問題視されていました。 - 「まとめて雑魚を殲滅できるスキル」を持っていること
タンクなら防御スキルがちゃんと使える、ヒーラーならヒールが正しくできる、DPSなら相応の全体攻撃の殲滅力(DPS)がある事です。
当時の話なので、範囲攻撃が強力な「黒魔道士、召喚士」のどちらかがPTメンバーであることが求められていました。(もちろん、そう上手く集まらない時もありますが…)
この原則に合致した人達だけが、『まとめ』を行っていました。
逆にこの原則に合わない人が「まとめ」をやると酷く叱られたり、「いますぐ出ていけ!」と言われる様な状況でした。
まとめることについて
もっと自由な発想で!
「タンク」でIDに行った際に「まとめ」をしなくても『MIP』は頂いています。
そう考えれば、「タンクはまとめるものだ」と全員がそういう風に思っている訳ではなさそうです。
もし「まとめなくちゃいけない」と思っている人に対する答えとしては、「そんなに気にしなくて良いですよ!」が答えです。
「やらなくてよい」とか「やらなくちゃいけない」の極端な意見が結構多いですね?
でも、どちらか一方へ偏るのではなくて「案外『まとめ』も面白いな〜?」という風にもっと自由な気持ちで考えて貰えたら良いと思います。
本来、スムーズなまとめであれば、それはそれで楽しいものなのです。
『まとめ』も楽しいね♪
という風に思えると良いですね!
『まとめ』を意識してしまう人が多い理由は?
初心者の方で「まとめ」を意識してしまう人が多い?
それは『(タンクなら)まとめるのがカッコいい』『まとめれば早く終わる』と勝手に思い込んで『まとめ』スキルもないまま、無茶をする人の存在だったりします。
また、その様な人の中に時には、他人に対しても無茶な要求をしたりする人がいます。
これらが重なって、「まとめは怖い」と言う想いになっているのではないでしょうか?
先に書いた『昔のまとめルール』を見ると、カッコいいからやっていた訳でも無いし、誰でもやって良かった訳ではありません。
このルールの根本的な部分は、今でもある程度は当てはまると思います。
まとめに必要なスキル
まとめにもスキルみたいなものはあるのニャ?
ちゃんとありますよ!
しかもタンクだけではありませんから、よく読んでね!
必要なスキルは?
ここでは、普通のダンジョン(ID)などを初心者さんが行くことを想定しています。大体レベル70位まででしょうか?
討伐・討滅戦やアライアンスレイド等はまとめる必要があまりなく、スイッチなどのまた別のスキルが必要です。
なお、『まとめ』は一人でやるものではなくパーティ全員でやるものですね?
ですから、今回はタンクの立場からだけみるのではなく、各ロールの立場からの「まとめスキル」も一緒に考えてみましょう!
ロール毎のまとめスキル
実は、ロール毎にそれぞれ「まとめスキル」が必要です。
これを知らない人はとても多いと思います。
「まとめの練習がしたいです!」と言う募集を時々見ますが、募集者はタンクさんかヒーラーさんが多いですね?
でも、参加しているDPSさんにも、実はスキルが必要なのです。練習の時にはDPSさんも意識して練習してみましょう!
なお、初心者さん向けに書いている記事なので、ここには高度なテクニックなどは書いていません。
「基本としてこれくらいは覚えておいて欲しい」というものだけをご紹介します。
『タンク』の「まとめスキル」
防御スキルの効果を今一度、正確に知っておく
敵集団を集め終わったら「アームレングス」を使う
カエルなどに引き寄せられそうなら、事前に使う
必要な時に防御スキルを使う
集めて終着点に着いたら、戦士以外は防御スキルを使う
戦士はタイミングを見て、回復できなくなったら使う
まとめて走る時には「スプリント」を使う
「まとめ」た後、走る時には必ずスプリントを使う
纏めた後も「固定位置」見直し、まとめ直し
集めたら終われではない。固定の位置を見直し、場合によってまとめ直す
タンクの防御スキル
「防御スキル」をちゃんと理解していることが必要不可欠です。
「防御スキルなら一応読んでみたことあるよ!」程度では、不十分です。
防御スキルの「効果」「効果時間」「かける場面(ギミック、敵)」「タイミング」を自分のジョブで理解している事が必要です。
初心者の方に多い傾向として、「防御バフ」も使わないで『まとめる』方が結構多いです。
「防御バフ」はタンク共通なら「ランパート」「リプライザル」「アームズレングス」などがあります。ジョブ固有のスキルもありますよね!
それぞれの防御スキルにはリキャストタイムというものがあります。
例えば、ナイトなら「センチネル」のリキャストタイムは知っていますか?
120秒ですね?
では、「ランパート」と「リプライザル」の違いは何で、それはいつ使いますか?
両者の違いをよく見ておきましょう!
ランパート
単なる「自身の被ダメージ20%軽減」意外にも、HP回復効果15%UPがあります。
リプライザル
初心者さんで知らない人が意外に多いのですが、「自身の周囲の敵の与ダメージを10%現象」となっています。
この時点で、「自分なのか周囲なのか」という違い、「範囲が5m」という点などをきちんと理解して、そこで初めて「スキルを知っている」と言えます。
Patch 7.05 まででいくつかアップデートがあります。「知っているよ!」という人も確認しておきましょう。
アームレングスの効果
特に「アームレングス」を使わない初心者タンクさんは、かなり多いのではないでしょうか?
「防御」出来るのは、直接のバリアみたいなものだけではありませんよ?
効果として「ノックバック防止」はよく使うと思います。ですが、「アームレングス」の効果はそれだけではありません。
「アームレングス」は『まとめ』にもかなり有効なのです。
まず、敵に対して「20%スロウを付与」は結構大きいです。敵のAA(オートアタック)の回数がそれだけ減るということです。ヒーラーさんが少し楽ができます。
もう一つ、「引き寄せを無効化する」効果があります。これはダンジョンでは結構使えます。
「オーラムヴェイル」「黙約の塔」でカエルに引き寄せられているタンクさんがいますよね?
攻撃前に「アームレングス」を使ってから、カエルを攻撃、あるいはその側を通ってみて下さい。
カエルの「引き寄せ効果」がなくなります。
まとめて走っている最中に、不意に引き寄せられたりしないためにも、練習をしておきましょう。
『まとめ』を開始する時
バリアの方の「防御バフ」ですが、これをかけないまま、いきなり突進するタンクさんが結構多いです。
確かに現在では装備ILが高いため、それでもなんとかなります。(ヒーラーさんが苦労しますけど)
ですが、まだレベル上げ中で自分の装備ILが低い初心者さんの場合はそうはいきません。
敵の攻撃がかなりきついと想定される場合には、「防御バフ」をかけてからスタートします。
なお、「防御バフは後で使って!」とヒーラーさんから言われるケースもたまに見かけます。
ですが、それは装備が十分な人の話です。
装備が脆弱な状態なら話は別です。その場合、最終地点に行く前にタンクさんが死んでしまいます。
ここは「ケースバイケース」です。
スプリントは重要!
「スプリント」は、使ってなかった!
雑魚集団に突進してヘイトを取った後に「スプリント」をしないタンクさんが多く見られます。
AA(オートアタック(Auto attack))を受けながら走っているのですから、受ける時間が長ければ長いほど残りHPは減っていきます。距離が長いとその減り具合も大きくなります。
ですから、最初のターゲットでヘイトを取ったら、必ず「スプリント」します。
そもそも、全ての雑魚に充分なヘイトを取っていない状態で走っている訳です。
この場合、走っている間はヒーラーさんはタンクへの回復が出来ません。この時間が長くなればなる程、タンクさんが不利になります。
もし、ゆっくり走っていると?
結果的に終着点では、ほぼHPが無い状態になります。更に止まった時点から、更なる敵の一斉攻撃を受けるのです。
その攻撃に曝されておきながら、「ヒーラーの回復量が足りない!」なんて言うのは大きな間違いです。それはタンクさん側の『まとめ』スキルが足りないのです。
もし走っている最中に、自分の残りHPがもう残り少なそうだったら「防御バフ」を自分にかけます。
さっきも言ったように、走っている途中でヒーラーさんに回復を要求してはいけません。それはヒーラーさんに死ねと言ってる様なものです。
勿論、本当は終着点で「防御バフ」かけたい所です。でも、途中で死んでしまったら、まとめた意味は無くなります。
もう一度言いますが、そこは「ケースバイケース」で臨機応変に対応して下さい。
タンクは纏めたら終わりではない
纏めた後で、「ヒーラーさんがホーリーしないのか?」とか「ヒーラーさんも攻撃しろ!」などと言うタンクさんがいますが、タンクさんそんなよそ見をしている暇はありませんよ!
まず先に、タンクさんは「まとめたら終わりではない」と言っておきます。
まず、タンクさんは、そんなことを言う前に自分の被弾を少なくするように、雑魚の範囲攻撃を避けて下さい。
稀に範囲攻撃を全部受けておいて仁王立ちで一切動かず、ヒーラーに「なぜ攻撃しない?」と言う人がいます。
攻撃する余裕を与えていないのは、タンクさんの方です。
ヒーラーさんが回復してくれているから、自分のHPが減らないだけです。
それに、まとめた後は「DPSが攻撃するものだから」と思っているなら、それも大間違いです。
DPSには、いろんなタイプ『近接』『遠隔』『物理』『魔法』がいます。
それぞれに攻撃しやすい敵の位置があるのです。その位置へ自分が移動してから固定しましょう!
特に範囲攻撃の被弾を避けて自分が移動する際、あちこちに移動するタンクさんがいます。
雑魚の中にもHPの多い強力な敵もいます。
先に倒そうと敵背後に回ろうとしているDPSさんがいるのに位置をコロコロ変えてしまうと、DPSはその都度移動しなくてはならなくなってとても面倒です。当然火力も落ちます。
一度固定したら、最初の位置まで雑魚も戻しましょう。
その他のケースとしては、中心部の敵が減ってきたとしましょう。
真ん中がスカスカで周りの雑魚だけ残った状態の時、タンクさんは「まとめ直し」を行う必要があります。
そうしないと黒魔道士さんを代表として、範囲魔法などが敵全体に届きません。
具体的には、ほんの1〜2歩後ろへ下がるだけでも、両端の敵が中央へ寄ってきます。
範囲攻撃は、広そうに思えるかもしれませんが『範囲』はどれも5m程度です。
雑魚が周囲に散らばったままだと、どちらか一方に範囲を当てれば、もう一方は当たらない状態です。
DPSとしては、とても打ちにくいですね? 効率も悪くなります。
だから、タンクさんは「まとめたらそれで終わり」では無いのです。
「まとめスキル」は大切!
タンクさんの「まとめスキル」について総括的に見ると?
タンクさん自身が「スキルを何も知らない」「スキルを何も使わない」でまとめている様なら、それ自体が論外です。まず、自分で勉強して「まとめ」がどんなものかを知りましょう。
そんな「何も知らない、使わない」タンクに当たったヒーラーさんは、たまったものではないですよね?
「ただ集めるだけ」なら誰にだって出来るのです。ヘイトを取って走れば、雑魚は勝手について来ます。
でもそれでは、ただ単に「まとまっている」状態で、本来の『まとめ』ではありません。
『ヒーラー』の「まとめスキル」
まとめがうまく行くかどうかは、ヒーラーさんが主役!
まとめて敵を殲滅するのはDPSの役目です。ここを間違えている人はタンクさんにも?
DPS被弾で慌ててDPS回復してる間にタンクを落としてしまうことがあります。まず回復すべきはタンク、余裕がある時にDPSを回復しましょう!
「まとめ」の始めにホーリーを撃たない
タンクがまとめて走っている途中でヒールをしない
ヒールしてしまうと、雑魚の一部は自分に向かってきます
ヒーラーさんにとって大事な心構え
私が中心!
さくらさんって、ヒーラーもしてたのね!
実は、ヒーラーさんが『まとめ』の中心です。
そして、タンクさんもその事を間違えないで下さい。
そう言えば、スタート時にヒーラーさんに「まとめて良いですか?」と聞くタンクさんが時々います。確かに親切で良いことだとは思うのです。
ですが、言うのが恥ずかしくて、「困ります!」とは言えないヒーラーさんが多いことも、頭に入れておいて下さい。その点では、聞いてもあまり意味はないと思います。
大事なこと
ヒーラーのスキルでは無いのですが、このタイミングでお話しするなら、理想は「タンク」さんは最初の1グループはまとめないで、「ヒーラーのスキルとDPSのスキル」をそこで見極めることが大切です。
その1グループ目で『まとめ』が可能かどうかを判断するのが理想です。
ヒーラーさんは『まとめ』の主役なのですから、逆に言えば、ヒーラーさんに「スキルがあるかどうか?」はかなり重要な見極めです。
回復していない?
タンクさん回復して、余裕があれば攻撃する
「まとめたのだから、殲滅に力を入れなくては!」と思っているヒーラーさんが時々います。でも、それはDPSの仕事です。
この点を間違えているのは、ヒーラーさんだけではありません。
「ヒーラーさん、なぜ攻撃しないの?」と言うタンクさんも間違っています。
タンクさんは、そんなよそ見する暇があるのなら、DPSが攻撃しやすい位置に雑魚を固定するための努力をしましょう!また、軽減スキルを効率よく使うことに苦心しましょう。
さて、ヒーラーさんの話に戻って、まとめた最初の時、この時は雑魚の数が一番多くて攻撃が一番激しい時です。
タンクさんはタイミングを見て防御バフをかけます。(戦士さんは回復スキルがあるので、少しタイミングが違っていて、少しHPが減ってから自己回復スキル ⇨ 防御バフを使うと思います)
このまとめた最初に攻撃に専念するヒーラーさんがいます。ですが、それは間違っています。
グループをまとめて最終地点に着いた時、または、その後の防御バフが切れた直後がタンクが一番HPが減る時です。
その時に攻撃ばかりしていてはタンクさんを落としてしまいます。
とは言え、「バリア系ヒーラー」と「ピュア系ヒーラー」では対処の方法が少し違います。
「バリア系ヒーラー」の場合は、最初はタンクにバリアがかかっていると思うので、タンクの防御バフやバリアが切れる頃合いになったら注意します。そこまでは攻撃していても良いです。
「ピュア系ヒーラー」の場合は、まず最初にタンクをヒールします。(最初に攻撃ではありません)
そして、タンクが持ち堪えるのを見極めたら、そこからは敵に攻撃しても良いです。
「ピュア系ヒーラー」がいきなり攻撃からスタートするのはとても危険です。
白魔道士さんは、いきなりホーリー(ホーリガ)したいところでしょうが、そこは先にタンクのHP状況を見極めてからで良いです。
これは、いきなりホーリーをかけて雑魚が固まってしまい、タンクさんがまとめに苦労する様な事故も防げます。
回復する第一目標
その他に注意して欲しい点では、ヒーラーの役割はタンクをヒールすることで、DPSをヒールすることではありません。
その点は間違えないようにして下さい。「あれ?」と思った人もいると思います。(レベル80〜100の場合はまた違います)
まとめると範囲攻撃を避けられないDPSさんがどうしても出てきます。まずは無視してください。
特に初心者さんの場合、そこに気を取られると肝心のタンクさんの方を落としてしまいます。万一、DPSさんを落としてしまった場合には、その後にすぐに蘇生すれば良いです。
これは、決して「DPSさんはどうでもいい」と言っている訳ではありません。とは言え、DPSさんはあくまで2番目なのです。一番大切なのは、タンクさんのHPの維持です。
ヒールしたいけど出来ない?
もうこれ以上、回復ができないよ〜
『まとめ』の場面、「バリアヒーラー」は回復が一時的に不足する可能性があります。
1回のヒール量があまりありませんので、状況にもよりますが『まとめ』時は少し苦しいです。
その時は、「範囲回復」や「継続回復」も含めて、利用できる回復は全て利用しましょう!
タンクさんがヘイトをちゃんと取っていれば、どれだけ回復魔法を使っても、自分に向かって来ることはありませんから安心して使いましょう。
※ HP継続回復の敵視が削除されました。 Patch6.2
ホーリーに注意!
白魔道士の「ホーリー」ですが、特にルーレットなどでIDに行った場合、スタート時にはタンクさんが『まとめ』るのかどうかがよく判らないですよね?
この最初の段階で「ホーリー」を撃ってしまうと、思うように雑魚集団がタンクに付いて行きません。
4秒固った後は、タンクさんと離れてしまった雑魚が白魔道士を目掛けて走って来ます。だから、最初からいきなりホーリーは撃たないで下さい。
もし、『まとめ』をしないと判った時点からホーリーを撃つので十分です。
『まとめ』で走っている最中はヒールしない
ヒーラーさんは、タンクさんがまとめて走っている間はタンクへの回復はしないことです。
ただし、最初の雑魚集団と次の集団の距離が近い場合には回復しても大丈夫です。
逆に、次の敵集団までの距離がかなりある場合、回復したくなるのを我慢してタンクが止まったところで初めて回復して下さい。
そこまでにどうしてもタンクさんが死にそうな場合、その時だけは回復して下さい。
ヒーラーさんが後方を走っている姿を見かけることが時々あります。その時は「スプリント」を使いましょう。
タンクはスプリントを使うわけですから普通に走っても追いつきません。この時は攻撃はしなくて良いです。
攻撃しない利点は「プロトン」が切れないで走れます。詩人さんなど遠隔物理系がいなければそれは無いのですが、これもあると便利です。
また、白魔道士は新しくスキルが増えています。Patch7.0
レベル40から使えるので活用しましょう!
『DPS』の「まとめスキル」
タンクがまとめて走り出したら、タンクが最初に攻撃した敵以外は一切の攻撃はしてはいけません。
間違って攻撃してしまった時は、タンクと一緒にスプリントで並走します。
終着点でタンクがヘイトを取ってくれます。この時はタンクの側まで行くことです。
いけないのはどっち?
タンクがヘイトを取るスタイルは、人によって様々です。
「範囲攻撃してからすぐに走るタンクさん」と「2回程範囲攻撃してから走るタンクさん」等々
私は、タンクの時に2回範囲攻撃して走るよ!
ごくたまにDPSさんが「範囲攻撃を2回もしなくても…いいんじゃない? タンクさん下手なの?」と言うケースを見ることがあります。
このケースですが、実はDPSさんに問題があるケースが多いです。
「それは何故?」を今からご説明します。
基本としては、タンクさんは「ロブ(挑発) → 1回範囲攻撃 → 次の雑魚集団へ」を繰り返します。
大事なこと
初心者タンクさんから、時々質問が出るのですが…
その答えは、
「1回範囲攻撃しただけでは、DPSが攻撃するとヘイト(敵視)はDPSの方へ行きます。」
「この点をちゃんと理解していないDPSさん」が意外にも多いです。
そういうDPSさんによく見受けられるのは、自分から見て一番手前(タンクから見て一番遠く)の敵を殴り続けます。殴られた雑魚は、今度はDPSの方へ向かってタンクとは逆方向に走り出します。
この現象で?
タンク側から見て「取れる唯一の対策」は、『最初に2回範囲攻撃を入れること』なのです。
つまり、タンクさんに範囲攻撃を2回も入れさせているのは、実はDPSさんの方なのです。
DPSのまとめスキル
近いからって手前の敵を殴っちゃダメなのね〜
先のことから、DPSのまとめスキルとしては、
『終着点に着くまでは、タンクがロブ(挑発)した敵以外は絶対に殴らない』です。
また、先のケースで、更にタンクと逆方向に逃げるDPSさんがいます。そうなると、タンクからはもう手の打ちようがありません。
最悪のケースでは、「かなり後方でDPSさんが死亡」なんて事態にも陥ります。
更に『まとめ』を理解しているヒーラーさんなら、そのDPSさんをヒールしたりはしません。何故ならヒールした途端にその雑魚がヒーラーへ向かって走って来るからです。
そんな事をしたら、ヒーラーさんには防御手段がないのですぐ死亡します。そして、タンクはまとめた後にヒールが来ないので死亡。結局は、ワイプ(リスタート)して、最初からやり直しになってしまいますよね?
意図せずに誤って敵を攻撃してしまったDPSさんは、「スプリント」でタンクへ向かって走りましょう。勿論、タンクもスプリントしている訳ですからすぐには追いつけません。
ですが、そのうち終着点に着きますから、そこで敵を取ってもらえたり、ヒーラーにヒールしてもらったりが出来ます。間違っても追われたからとタンクと反対方向へ逃げないことです。
そして何よりも、「最初にタンクが取った敵以外は、雑魚集団が終着点に着くまで攻撃はしないこと」です。
ヒーラーさんも、同じ理由でまとめて走っているタンクさんにヒールを入れないことです。
このケースで、ヘイトを取ってしまった敵を持ったまま、終着点に着いてもタンクに近づかないで攻撃を続ける人がいます。
まとめの終着点に来たら、そこでもうタンクがヘイトを取るものだと言うのは認識不足です。遠方で一人攻撃していても、タンクからは「ロブ(挑発)」が届かないのです。
この時に「そんなのタンクが取りに来たら良いんだ」と思っている人は「まとめスキル」不足です。
タンクが移動することで、もう一人のDPSさんは攻撃位置が変わってしまいます。
自分がタンクともう一人のDPSに迷惑をかけておいて、「タンクがこっちに来ればいい」と言うのはお門違いです。自分からタンクの方へ持っていきましょう。
ですから、そういった意味では、DPS側にも『まとめ』のスキルは必要です。
『まとめ』の練習をしよう!
では、注意点がわかったところで、『まとめ』の練習する時は、どんな事に気をつけていけば良いのかを考えてみましょう。
『まとめ』の場面を想像しながら、順を追って見ていきます。
※ナイトを例にして話をしますが、他ジョブなら該当スキルの事だと考えて下さい。
スタート 〜 第一集団
タンクさんが雑魚のヘイトを取ります。
この際、まず遠隔(ナイトなら「シールドロブ」)でヘイトを取ります。
もちろん「挑発」でも構いません。それぞれのスキルに違いがありますから、その違いを認識して使うならどちらを使っても構いません。
私の場合は、ナイトなら「シールドロブ」の方を使います。
そして、DPSが雑魚に絡まれている場合に「挑発」の方を使います。
理由は、5mの差ですが「挑発」は到達距離が長いことです。
また、遠くに湧いた2体の雑魚に対してヘイトを素早く取りたい時、「挑発」ではリキャスト(30秒)の関係で2体は無理です。
挑発メインの人も、出来れば「シールドロブ」の練習もちゃんとしておいて下さいね?
1体を取った後
ロブ(挑発)で、まず先頭の一体のヘイトを取った後?
タンクさんは、ここで慌ててすぐに走らないことです。
ヘイトを取った瞬間は、まだ敵は散らばったままの状態ですね?
この時点で範囲攻撃しても、離れた敵には攻撃が届かないので無意味です。
すぐ走り出さないで、そこでほんの一瞬だけ待ちます。
ヘイトを取った時点で、周囲の敵も気づいて自分に向かって走ってきているはずです。
「敵は自分に向かって来る」
この一瞬の間を待ってから走り出すと、その時には敵も自分に向かって動き始めています。お互いの合流地点があります。その合流したところで範囲を入れます。
これが、「範囲攻撃で敵を漏らさない方法」です。
「ロブ(挑発)した後に、ロブした以外の敵が寄って来る時間の差」を使って合流地点が一致する為には、練習して感覚を掴んでおく必要があります。時間としてはほんの一瞬です。
この練習はしておいて損はありません。
そんな事をしなくても、いきなり側まで寄って行ってから敵集団へ範囲を入れることも出来ますよね?
ですが、それはある程度慣れてからにして下さい。慣れないうちにそれをやると一部の敵が範囲から漏れてしまいます。
なお、スタート時の範囲攻撃で白魔道士さんはホーリーを入れないで下さい。理由はさっき言った通りです。
では、賢者などのバリアヒーラーの「バリア」の類はどうでしょうか?
試してみた感じでは、バリアはヘイトをあまり稼がない様子です。タンクさんへのバリアなどは撃っても大丈夫ではないでしょうか?
とは言っても、タンクさんが1体目を取る直前は流石にまずいです。
敵をロブ(挑発)攻撃する少し前、或いは、最初の範囲攻撃をした直後にバリアを貼って下さい。
タンクへの単体バリアなら周囲の敵に襲われるほどのヘイトは稼ぎません。
第二集団へ
タンクは、第1集団 → 第2集団へ移動する際は、必ず「スプリント」します。
決して普通に走ってはいけません。
基本的にはヒーラーさんも「スプリント」、出来ればDPSさんも「スプリント」です。
その後の第2集団でもやる事は同じですが、この時点で遅れている第一集団の敵はヘイトから漏れます。その事も理解しておいて下さい。DPSさんが1度でも殴っていればDPSへ向かってきます。
第三集団まで行くのは必要か?
第ニ集団で「スプリント」が切れる状況(距離)なら、第3集団まで纏める必要はあまりないと思われます。その場合、元々の『第一』〜『第二』〜『第三』集団の距離が離れすぎていると言うことです。
これは当然ですが、ダンジョン(ID)によっても違います。
第3集団の到達時点で、敵がバラけてしまうと、まとめなおすのが大変面倒です。
ヘイト(敵視)が切れた雑魚はそれぞれに近くのヒーラーやDPSへ向かって行ってしまいます。
また、どうしても第三集団まで行きたいなら、第二集団のところで第一集団もまとめて範囲攻撃を入れ直す必要があります。さっと入れておいて、すぐに次の第三集団へ向かうには少し練習が必要です。
2集団分のAAを受け続けて第三集団まで行くと、到着の頃にはタンクは残りHPはほぼ無いと思われます。その場合、ヒーラーは全力で回復します。タンクは防御バフを使います。
なのですが、その間ヒーラーは攻撃が全く期待できません。
結果的に見れば総合戦力はダウンです。
結局は、「無理な3グループまとめ」は、まとめるタンクの自己満足でしかありません。
『まとめ』の目的は早く倒すことで沢山集めることではありません。闇雲に第三集団までまとめる意味は、実はあまりないと思って下さい。
お互いにスキルがあって、役割分担が十分に出来ている仲間内で行く時は効果があるかもしれません。でも、誰が来るかわからないルーレットなどではほぼ無意味です。
復習になりますが、DPSさんはタンクさんが走っている間は次の事に注意です。
決して、最後尾近くの敵を攻撃してはいけません。最終到達点までは一緒に走るだけにして下さい。出来れば終着点までは攻撃はしない方が良いです。
その間に攻撃して1対殲滅したと言っても、全体の攻略時間的に見れば微々たるものです。
例外的に言うなら、ヘイトを範囲でしっかり稼ぐタイプのタンクさんの場合は攻撃しても大丈夫です。
そこは、タンクさんが「第一集団でどういったヘイトの取り方をしたか?」で判断して下さい。最初に言った範囲攻撃を2回するタンクさんは、別に自信がないと言うのではなくて、DPSにいちいち説明するのが面倒だからというケースが多いです。
それぞれの立場での注意点
いろんなロールで遊ぶから、それぞれに注意しなきゃいけないね!
説明はこれで終わりなのですが、タンクさんもタンク以外のジョブを使うこともあるでしょう。
他のジョブの動きも知っておくことも大切だと思います。
補足として、それぞれの注意点をもう少しまとめてみます。
タンク
一番最初の開始時にはまとめないのがセオリーです。
ベテランタンクさんほど最初の第一集団はまとめません。もっとも、絶対守らなくてはいけないほどのことでもありませんが…。
最初の第一集団で「殲滅するスピード」や「ヒールのスキル」を見て「まとめるべき」「まとめない方がいい」を判断するからです。
その他の注意として、まとめた際に「防御」の練習もしておくと良いです。
ナイトなら、非常時用の「インビシブル」などの使い方を学ぶのもいいかもしれません。他のタンクにも同様のスキルがあります。普段練習していないのに、非常事態になったから使おうとすると、うまくいかないと思います。
ベテランさんなら使い所を決めていて、最初から「インビシブル」などを使うつもりでまとめたりしますが、初心者のうちから対応するのはなかなか難しいです。いろいろ練習してみましょう。
ヒーラー
ヒーラーさんとしては、最初からいきなり攻撃やヒールをしないことを覚えて下さい。
そして、終着点まで行った後は、「範囲回復」や「継続回復」を有効に使う方法を学んでください。雑魚を攻撃する時間を増やしたいなら「継続回復」を有効活用すると良いです。
今では、「継続回復」が原因でヘイトを稼ぐことは無くなりました。うまく織り交ぜて使うと攻撃時間が増えます。練習の時には色々と試してみると良いと思います。
DPS
まずは、範囲火力を上げることを意識して下さい。単体の敵と範囲の敵はスキル自体が違います。
火力が出せているかを練習で確認しておきましょう!
特に黒魔道士さんの場合なら、スキル回しで大幅に火力が変わりますから、しっかりまとめ練習をしておいて下さい。
先釣りについて
後、タンクさんがDPSをする時も同じことなのですが、『先釣り』について少し触れておきます。
『先釣り』にワザワザ走って行くDPSさんがいます。
タンクさんが初回の見極めの最中に、DPSさんが新しく一集団を釣って来てしまうと?
「防御スキル」のサイクルが変わります。
また、ヒーラーさんがパニックになる確率も高く、先の話で最初に確認しようと思っていたことも、やり直しとなります。タンクさんとしては、結果的に二度手間になります。
『先釣り』はやめておいた方が無難です。
もちろんモラルとしての話もあります。
ですが、『まとめ』としての効率を見た時でも、タンクの『防御バフ』サイクルを無視、ヒーラーのスキルや熟練度なども無視。そんな状態の中で、早く敵を殲滅出来るとは到底思えません。
何よりも『先釣り』に取りに行って戻って来る時間、その時間はDPSさん自身の火力が「0」になっていることに気づいていませんよね?
更に雑魚が集まった時、今度はヒーラーさんのDPSが「0」になります。
殲滅速度を上げようとして、全体DPSを下げていては本末転倒と言わざるを得ません。
そこまでしても、ダンジョンでの終了時間は「2〜3分変わるか変わらないか程度」です。
なお、レベル80〜90のダンジョンになって来ると、DPSの火力も違いますから大分様相も変わってきます。でも逆に言えば、そのレベルで先釣りする人は本当に稀です。
練習する時には
練習時にも、そう言ったスキルやマナーも含めてお互いに話し合って確認しておいた方が良いと思います。特に、一つのロールしか経験のない初心者の場合、「他のジョブはどうなるんだろう?」ということを知る機会にもなります。
『まとめ』練習の時は、パーティで最後にお互いの確認を取ると良いと思います。
まとめて倒せたから満足という人も多いですが、それぞれの立場で「まとめ易かったか」「まとめて戦いやすかったか?」なども、お互いの勉強になると思います。
まとめなくても早い?
そもそも「まとめ」をしたいのは、かっこいいからではなくて、早く終わらせたいからだと思います。
それには攻撃のリズムの方が大切です。
敵配置の状況によっては、最初からまとめずに徐々に敵を釣る方法があります。この方法が有効な敵は、徘徊するタイプの敵です。
最初に1グループを取っておき、徘徊で寄ってきたら自分は動かずに敵を取ります。注意して欲しいのはこの徘徊を取るためにわざわざ走り回るタンクさんがいますが、走行中は攻撃がほぼ出来ない分だけ無駄です。
最初に固めて殲滅が終わかけた頃に敵が1〜2体来ても、まとめてすぐに終わります。
上手いタンクさんの中には、1グループを絶え間なく攻撃し続けられるように持っていくタンクさんもいます。この方が攻撃のリズムが崩れませんので、時間的にはむしろ早く(ヒーラーも攻撃できる)なります。
少し慣れてきたら、お試しくださいね!
おわりに
『まとめ』も楽しく出来ると良いね〜
楽しい『まとめ』を経験して、「まとめは怖い」なんて思いは、出来れば克服して下さいね!
タンクで行く時は、最初の1グループ目で状況を見極めたら「まとめます」「まとめません」をはっきり打ち出して良いと思います。(宣言までは、しなくても良いと思います)
もちろん、いつも「まとめない」スタイルでもそれはそれで構わないと思います。
みなさん毎日の様にいろんなクエに何回も出かけて行くわけですから、「一人ぐらいまとめないタンクがいても良いかな?」くらいの気楽な気持ちで行って下さいね!
そして、少し自信がついたら、逆に『まとめ』にもまた挑戦してみて下さいね!