グループポーズ(グルポ)は誰でも使えるよね?
始めにそう言ってしまえば、ここで話は終わりなのです。
えっ!それは困る。

もちろん、ここで終わるつもりはありませんが、「グルポ」は実際に誰でも撮れて、しかもちゃんとそこそこに撮れるものです。
※ これ以降の「グループポーズ」のことは「グルポ」と記載します。
さて、「グルポで素敵にSS画像を撮る」ということ自体の記事は沢山あります。
同じ事を繰り返し書いてもあまり意味がないので、少し違った角度からみた注意点を書いてみようと思います。
「読めば誰でも上手くなる」なんてコマーシャルのような事は言いません。
ですが、自分が持つテクニックの一つとして、その中に加えて頂ければ嬉しいです。
3つの大事なこと
私がいつもグループポーズで撮影する時に気をつけているのは、大雑把に言えば下記の3つです。
- ライティング
- 焦点(絞り、ピント)
- ポーズ、構図
この3つのスキルは、どれもとても大切な要素です。
今から、これらの中で気をつけると良いことを少しご紹介していきます。
細かな説明をすると大変長くなって、要点がサッパリ分からなくなると思います。
ですから、説明の最後に記事をご紹介しておきます。
細かなことはそちらから、読んで頂けると助かります。
豊かな「表現力」
撮影の際の「キーワード」は何ですか?
そう聞かれるなら、それは『表現力』だと思っています。
例えば、自己保存して自分だけで楽しみたい人なら、ここの記事にさえ興味はないでしょう。
やはり、撮影して「誰かに見て貰いたい」という気持ちがあっての「グルポ撮影」だと思います。
どんな事でも同じですが、相手に伝える為には表現(アピール)しなくてはなりません。
表現(アピール)力を持つことで、撮影したSS画像が「いいね!」となるのだと思っています。
ライティング

「ライティング」は綺麗に見せるためにも、自分の表現を相手に伝えるためにも、特に重要な要素の一つです。
普通に撮せば、普通のSS画像にしかなりません。
ですが、ライティングを意識すれば、SS画像の表現力が増します。
このライトの当て方にはコツがあります。
ですが、それは別の記事の方で見ていただくとして、今回はライトを当てる際の注意点を見ていこうと思います。
ライトを当てる以前の大切な問題
環境光?

FFXIVでは、見ている画面に光源というものが設置してあって、そこからライトが当たっています。
ですが、この光源はランプの様な形がありません(もちろん、ランプが付いている、窓があるなど分かり易い光源もあることはあります)。
撮影したい場所を少しウロウロしてみるとすぐに分かります。
明るい場所や暗い場所、何故か明かりもないのに顔に光が当たる場所があったりします。
このFFXIV自身が当てるライトは、都合が良い場合と悪い場合があります。
自分の思ったところにライトが当てられない(当たらない)という事も場合によって起こります。
まず基本として、下記の事を頭に入れておいて欲しいのです。
ライトの強い場所では、いくら自分がライトを当てても元の強さ以上には、ほとんど変化しない。
極論すれば、自分が当てるライト以外のライトは「基本は無い方が良い」のです。
でも、昼間の空が真っ暗っていうのも、それもまたありえない話ですよね?
FFXIVの環境ライト(光源)は仕方のないことなのです。
仕方がないことではあるのですが、環境ライトは「制御出来ない光源ではあるが、意識する必要がある光源」ということを知っておきましょう。
見えないライト
ここまでの話で「そんなライト、どこにあるんだよ?」と思った方もいるでしょうね?
そこで、実際のSS画像で見てみましょう。
ただし、微妙な明かりなので「SS画像にして、それを更にネット越しで判別出来るの?」という問題があります。
少し分かりにくいかもしれません。予めそのことは申し上げておきます。
FFXIVの環境光とは? (実際の例)
まずは何も考えずに下記のSS画像を見て下さい。
これって、普通に考えるとライティングしていると思いますよね?
向かって右からライトを当ててない?


「向かって右の方からライトを当てているんじゃない?」
多分、そう見えると思います。
では、左右からも一度見て頂きましょう。


向こうにライトがあるはずなのに反対側から見ても何もないことが分かりますね?

これはまだ「ライト」を当てていないのです。
ええ!そんな〜

これが「環境光」と言われるものなのです。
何もないはずの所から、謎のライトが当たっています。
グルポメニューからも、ライトは当てていないことが分かります。
これはFFXIVが画面が真っ暗にならないように、FFXIV自身がライトを当てているのです。
でも、ライト状の物体はどこにも見当たりません。
先のSS画像でも、ライトが当たっていない方のSS画像の後方にライトらしき物体は何もありませんでした。
それでは、上空へとカメラを向けてみると?

やっぱり太陽や月の様な物体はありませんね?
でも、ライトが当たって髪が光っています。
意外にやっかいな環境光
この環境光はあまり意識されていない方の方が多いと思います(注:勝手に「環境光」と呼んでいます)。
ですが、この環境光が当たるせいで、上手く撮影出来ないことが起こるのです。
先ほどの話をもう一度思いだしてみて下さいね?
ライトの強い場所では、いくら自分がライトを当てても元の強さ以上には、ほとんど変化しない。
だから、環境光が当たると肌の色が自然な色合いにならないことがあるのです。
この例では、よく分かるところで撮しているので、とても分かり易いです。
ですが、これが明るい太陽の下だと、もっともっと分かりにくいでしょう。
でも、当たっていることは当たっていますから、そこに注意しながらライティングしましょう。
強いライトを当てた状態ではどうなるかというと?

これは、白飛び1と一般的には言われる現象です。
この状態でいくら「ライテングを考えて・・」なんて思っても無意味です。
これ以上には暗くなりませんから、ライトは不要です。
でも上手く撮れない状態になってしまうのです。
一つだけ方法があるとしたら、グルポのメニューで全てを暗くする方法でしょうか?
ただし、周りの景色を無視するならそれでも良いですが、表現力という意味で言えば、それは誤った方法です。
周りの景色も、大切な画の一部なのです。
環境光のやっかいなところは、既に光が当たってしまっていて、しかもこの明るさは変えられないことにあります。
つまり、撮影する時に向きを工夫しないと「元がダメなSS画像」になってしまうということです。
そこでいくら工夫しても、あまり意味がありません。
今回は分かり易い場所を選んでいるので、見た目でハッキリと分かります。
ですが、これが昼間の景色だったとしても、やっぱり環境光は存在するのです。
そこを意識していないと、意図した画にはならないと思って下さい。
PCだから「そんなの加工すれば良いんだよ!」と思っている人もいるでしょう。
でも、よく考えて欲しいのですが、不味い具材を使って、それを調味料で味を整えて美味しい料理にみせかけたとしても、やっぱり感動を与える料理にはなりませんね?
まずは、題材と元のSS画像の方をしっかりと撮りましょう。
ライトをどう当てる?
では、環境光は上手く避けられる方角に顔を向けたという前提で少しお話しをします。
そこから、どうやって光の当て具合を決めるかですが?
キャラクターのライティングは先に0にしておきましょう。
このライティングは弱い光なので微調整程度に使うと良いのですが、そうは言っても、暗いところではこれぐらいの差が出ます。
意外に大きな差が出ると思いませんか?


明るいところではこれ程の差は出ないですが、明るさの調整前の段階で「キャラクターのライティング」の影響があると、正確なライティングが出来ません。
例えば、この状態の環境光 100の状態は、私としては明るすぎると考えます。
これでは、ライティングを上手く活かせません。
ですから、先に「キャラクターのライティング」は「0」にしておきましょう。
「では、どんな時に使うの?」と思うかもしれませんね?
「キャラクターのライティング」の良い点は、全体の明るさを同時に調節出来るところです。
しかも周りの景色は明るくならずにキャラクターだけが明るくなることです。
それに ①、②、③の個別ライトは当たる場所によって変化しますが、「キャラクターのライティング」は関係なく全体に光が当たります。
ですから、最後に微調整したい場合に使用します。
3方向のライト
光の当て方は、この最後にご紹介するサイトで詳しく説明しています。
ここでは、簡単に当て方のコツをお伝えします。
下記の2ヶ所の位置からライトを当てます。コツは、自分が映したい方をより明るくします。
顔の向かって左側から取りたい時は左側、向かって右側から撮りたい時は右側をより明るくします。
この例では、向かって右側は環境光が当たっていますので、右側からのライトは有るか無いかくらいの明るさで十分と思います。
そこは、状況によって変更しましょう。


また、もし逆光の状態で撮りたいなら、少し話は変わってきます。
この例では顔の右半分が光っていますね?
この様な時は顔の左側にあまり強い光を当てる左右の差が分かりにくくなります。
そうなると、折角の逆光の効果がなくなってしまいます。
向かって左側は、少し弱い目に当てた方が、見栄えとしては良くなります。

何所で撮れば良い?
もし私なら?
この位置から撮ります。環境光に邪魔されないからです。
ですが、先ほどの逆光を活かしたいと思った場合には、また別の話です。

ですから、単に「ライティングは光を当てれば良い」ではなくて、いろいろと考えながら撮ると、より「表現力」がアップすると思います。
ライトを当てたことによる違いだけ見ていただきましょう。
例として「ライト2」の「タイプ1」だと、この様になります。

また、「ライト2」の「タイプ2」だと、この様になります。

どちらかというと、見やすいのは後の方ですね?
細かな理屈や操作などは、下記のサイトでご説明しています。
「ライティング」そのものについては、こちらをご覧下さいね!
3つのライトの存在意義から、どういう理屈なのかも含めて、細かく書いています。

焦点(絞り、ピント)

これは最近になって、グルポで機能強化された機能です。
ですから、使い方が今ひとつよく分からないという人もいるでしょう。
詳しくは後でご紹介するサイトを見ていただくとして、どう使えば効果的かを書いてみたいと思います。
前提として、「被写界深度表現を有効にする」をONした状態でのお話です。
簡単に綺麗なボカシのコツ
安心、安全にクォリティを出したいなら、以下の方法で進めると良いでしょう!
この「ボカシ表現」の場合、オートフォーカスではなくて、マニュアルフォーカスの方を使います。
実は、これが使いにくい原因となっていると思います。
操作として、先に絞り値を「0」にしておきましょう。

すると全てがボケてしまい、ピンボケ2写真のようになりましたね?
これで良いのです。この状態からスタートします。
「マニュアルフォーカス」の方も、0スタートで構いません。
もし、「マニュアルフォーカスを有効にする」がONになっていなかった人はONにして下さい。
このSS画像のようになるはずです。

そこから、◁ ▷でボケが少なくなるように調整します。
この目盛は10ずつ動きます。まずは目盛を動かして見てみて下さい。

この例では、 50 〜 60 の間でピントが合うことがわかりました。
50 〜 60 の間は、今度は先ほどと違って、一目盛ずつ細かく動かしてみましょう。


この例の場合、「57」が最適値のようです。

なお、この時点での「絞り値」は、まだ0のままであることに注意して下さい。
絞り値を動かすのは、この後です。
調整が細かすぎてよく分からない方へ
では、マニュアルフォーカスの動かし方を見ていきましょう。
分かり易い様に人物の顔へ少し近づけました。
その為、先ほどのSS画像とは違いますので値も少し違います。
このSS画像では、マニュアルフォーカスを「45」に調整しています。

ところが?
この様に合わせてみても「アウラの角の後ろの方」は、ぼやけてしまってますね?
この場合、「角まで正確に合わせないといけないのか?」というと、そんな必要はありません。
目の辺りにフォーカスを合わせた状態で構いません。
逆に角に合わせると目の方がぼやけて見えてしまいます。
ここから、絞り値を F2.5 ( 目盛14 ) に変更してみましょう。
すると、「アウラの角の後ろの方」のボケた部分のフォーカスが合いましたね?

つまり、先ほどワザと絞り値を「0」にしたのは、ピントが角に合っているのか、それとも目に合っているかを判別するためです。
このマニュアルフォーカスの微調整は、とても大切な作業です。
侮っていると、撮影して出来上がって見てみたら、「どこかボケて見える!」なんてことになりかねません。
ここはよく見て、出来るだけ正確に合わせましょう。
背景はどれぐらいにボカせば良い?
ところで、背景って、どのくらいボカせば良いのでしょう?
もちろん、基本的は好みの位置で良いのです。
そうは言っても極端な位置に設定すると、自分は良いと思っても、見てくれた人の方が見づらくなります。
おおよその調整範囲は、下記の様な範囲になります。
絞り値 F2.5 ( 目盛14 )
後ろがかなりボヤッとしていますね?
人物を際立たせたい時には確かにこれでも良いのですが、見て解る通り、人に見て貰うものとして考えた時には人物以外が何も分かりません。
この状態なら、無地のバックのSS画像と大して変わりがない状態です。
このSS画像を「良いでしょう!」と言われても、見た方からするとあまりパッとしない印象しかないと思います。

絞り値 F8 ( 目盛24 )
この程度の数値になると背景がかなりはっきりしましたね。
何所にいるのかもある程度分かります。
でも、人物をもう少し際立たせたい人もいるでしょうね?

カメラの専門家の方々は、大体 F2.8 〜 F8 を目安として設定されています。
つまり、このくらいの範囲内で調整するると丁度良いと思って下さい。

この範囲の中で「どの設定値にするのか?」は、あなた次第でしょうか?
一般で言う絞り値(F値)とグルポの関係はこの様になっています。
この表からみると、15〜27の間くらいと言うことになりますね?
F値 | 絞り | F値 | 絞り | F値 | 絞り | F値 | 絞り |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0.5 | 0 | 1.6 | 10 | 5.0 | 20 | 16 | 30 |
0.56 | 1 | 1.8 | 11 | 5.6 | 21 | 18 | 31 |
0.6 | 2 | 2.0 | 12 | 6.3 | 22 | 20 | 32 |
0.7 | 3 | 2.2 | 13 | 7.1 | 23 | 22 | 33 |
0.8 | 4 | 2.5 | 14 | 8 | 24 | ||
0.9 | 5 | 2.8 | 15 | 9 | 25 | ||
1.0 | 6 | 3.2 | 16 | 10 | 26 | ||
1.1 | 7 | 3.5 | 17 | 11 | 27 | ||
1.2 | 8 | 4.0 | 18 | 13 | 28 | ||
1.4 | 9 | 4.5 | 19 | 14 | 29 |
※左右にスライド
絞りやフォーカスについての詳しいことを知りたい人は、下記をご覧下さいね!
「ボカシ」そのものについては、こちらをご覧下さいね!
今までと、何がどう変わったかのか、から数値を変えるとどうなるかなど、細かく書いています。

ポーズ、構図

構図やポーズはある程度ご自分の感性ですから、ああしろこうしろと言われても出来ませんね?
そこは個性で良いと思います。
ですから、ここでは一般的なお話だけに留めます。
まず、どの位置から撮るかによって、見た目は大きく変わります。
それを先に決めましょう。
アングルは結構重要になることがあるので、そこを考えて撮ると良いSS画像が撮れると思います。
上下の向き(アングル)
ごく普通に撮ると、当然ですが正面になりますよね!
自分をよく見せられる反面、動きなどは見せ難いので、まさにポートレートと言った感じに写ります。

動きは表現しやすいです。
ただし、顔が中心になりやすいので、全体の動きをみせつつも顔を中心にしたい場合には向いています。

バックが青い空(空間?)なので、こんな感じに映っていますが、武器アクションの時はこういった向きも結構動きが出ます。

左右の向き(アングル)
左右の向きについては、エモートを止めたところで、いろいろ動かしてみると良いと思います。
もちろん、どれが良いとは言いません。そこは、お好みの角度で良いのです。
ですが、同じポーズ一つであっても、角度が変われば見る方の印象も違って来ます。
そこに注意しましょう!









エフェクトの位置
モーション位置での左右の位置も大切ですが、その際にエフェクトも変わります。
見る位置によって、かなり見え方が変わります。
そこを上手く利用して下さい。
同じ静止画で角度を変えると?
このSS画像で角度を変えて撮ってみるとどうなるでしょう?

この様にシャボン玉がみんな違って見えます。
どれが良いかは、その人の好みでしょう。
ですが、1回の静止画だけでも、この様にいろんなSS画像が撮れると言うことを覚えておいて下さい。
その中でのベストショットを探して下さい。
数枚撮っておいて、後からよく見ながら選んでも良いと思います。



構図
「構図」は、ここの中であまり詳しくは語りません。
ですが、下記のサイトを読んで頂ければ詳しいことは分かると思います。
注意して欲しいのは、「構図」が先にあってSS画像が生まれる訳ではありません。
この角度で撮ろうとした時に「この構図に近いかな〜」と思ったら、その構図に近い感じで撮れば良いだけです。
私たちは、カメラの専門家ではないので、そんなに細かくこだわる必要はありません。
「ボカシ」そのものについては、こちらをご覧下さいね!
今までと、何がどう変わったかのか、から数値を変えるとどうなるかなど、細かく書いています。

パッチ7.3での新機能
Patch7.3 で新機能が増えたので、ここで少しご紹介しておきます。
ある方が凄く良い感じの衣装でミラプリしていたとしましょう。
その人に「調べる」を使って衣装を見ようとすると、今まではこんな感じになりました。
ここからそれぞれの装備を見るのは大変です!

今回そんな声があったのかどうか分かりませんが?
仕様変更がありました。
この図の下の方に「コーディネート」というボタンが用意されています。
このボタンを押すと?(or クリック)

画面がこの様に変わります。

上には「全身のコーディネートを確認」と表示され、ミラプリの装備だけが表示されるようになりました。
これで、どんなミラプリなのかが、直ぐに分かるようになりましたね!
もし戻る時は、下のボタンを再度押しします(or クリック)。
- 「白飛び」とは、デジタル写真において、被写体の明るい部分の色やディテールが失われ、真っ白な状態になってしまう現象です。 ↩︎
- 写真で、撮りたい人物にピントが合っておらず、ぼやけて写っている状態のこと。 ↩︎
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