FF14にもクラウド化の波が!そうすると何がどうなるの?
クラウド化について少し考察してみます。
今回は、少し真面目に「クラウド化」について考えてみようと思います。
とは言っても、今からクラウドについてのお勉強をしたいと言う人もいないでしょう。
ですから、あくまでも「FF14がクラウド化したら?」という話題に限定して、分かりやすく考察してみたいと思います。
FF14の周りのクラウドのお話
クラウドって聞くけど、よく分かりません!
ここ最近になって、急に「クラウド」の話が賑やかになって来ました。
FF14では、先日にクラウドのテストがありましたね?
ここへ参加した人もいたのではないでしょうか?
その他にも?
Xbox
Xboxについて、こんな記事が出て来ました(2024年11月21日)。
『Xbox Cloud Gaming』にて、『FF14』などがスマホでも遊べる。
「あれ!本当に?」
気になった人は読んでみてくださいね!
こんな風に書いてあります。
マイクロソフトのサーバー側で実行されたXboxゲームの映像を、ユーザーのデバイスにストリーミングするかたちでプレイできるクラウドゲームサービス。
これって、もうXbox限定ではあるけどクラウド化しているのでは?
最も、厳密な意味で言えば、FF14のクラウドではありませんけどね!
PlayStation Portal リモートプレーヤー
今度は、「PlayStation Portal リモートプレーヤー」の方です(2024年11月20日)。
遊ぶ時に「PS5が不要」という点がポイントです。
ネットさえあれば、サーバーから直接ストリーミングされたゲームを『PS Portal』でプレイが出来ます。
ストリーミング解像度は最大1080p/60fps、最低5Mbps以上のブロードバンドインターネット接続が必要とあります。これは、それほど特殊な環境ではなく、今では当たり前の環境です。
こちらの方はまだ「FF14」は遊べませんが、PlayStation Plusゲーム側にFF14が置かれれば、それも可能になります。
クラウドは何が違う?
クラウドって、今までとどう違うの?
そもそも、クラウドのゲームと私たちが遊んでいるゲームの内容は同じです。
違うのは、その仕組みなのです。
これまで
これまで私たちは「PC」「PS」「Xbox」などの装置を使って「FF14」を遊んで来ました。
この場合にゲームを動かすのは「自分の持っている装置」です。
確かに自分のパソコンで遊んでますよ!
「パッチ7.0」では、80〜120GBくらいの容量が必要になったことを記憶していると思います。
これは、自分の装置自身がゲームを動かす仕組みなので、「自分の装置」のためにデータが必要だからなのです。
クラウドの場合
では、クラウドになるとどう変わるのでしょうか?
その場合は、ゲームを動かすのは「クラウド側」になります。
では、「私たちの装置はどうなる?」というと、通信するためのアプリが必要になるだけです。
これはブラウザ(Microsoft Edge、Safari、Google Chrome など )を使う場合もあり、専用のソフトを使う場合もあります。
そこは、メーカーの作り方次第です。ですが、あまり大層なものは必要ありません。
クラウドは、ソフトがいらないのね?
極端なことをいうと「クラウド側が動かしている画面を私たちの装置に送ってくるだけ」と思えば良いです。
つまり、私たちはクラウドが動かしている様子を「こちら側の窓から覗いて見ている」ような状態です。
その他の信号としては「パッド」や「キーボード」を操作しますが、この装置の信号だけ私たちの装置からクラウド側へ送っていると思えば、おおよそのイメージとしては合っています。
お互いのメリット、デメリットは?
私たちのメリット
最大のメリットは、高性能なPCがもう必要ないということです。
もちろん4K表示するなら、4K表示できる端末(モニター)が必要です。
その辺りは変わりありませんが、高価なグラフィックボード『GeForce RTX 4070 SUPER』などが無いと綺麗に表示できないとか、高速なCPUを買わないと素早く動かないということはありません。
高価な装置はもういらないのね?
YouTubeの動画が表示出来る程度の以上の性能は必要ないのです。
画面が転送できて、キーボードやコントローラーの信号が送れる装置でさえあれば良いのです。
PC、PS、Xbox、スマホ、タブレット、その他のゲーム機器
必ずとは言えませんが、どの様な端末でも遊べます。
ネットが繋って、画面を表示出来て、キーボードやゲームパッドの信号を送れる装置さえあれば、それだけで条件は十分に満たしています。
家でPCで遊んでいた続きは、友達の家に行ってスマホで遊ぶなどという事も可能です。
それまでの続きから、すぐに始められます。そして、それまでと何も変わりません。
ゲームはクラウド側にあるわけなので、当然と言えば当然です。
どれで遊んでも同じ?
使っているマクロが変わったりと言うこともありません。
それに「スマホ」に「コントローラー」を繋いで遊べる環境がすでに整っています。
これでクロスホットバーで遊びたい人も「スマホ」でも「PC」でも、気にせずに同じ環境で遊べますね?
クラウドの性能は超高級品のPC並みです。
ですから、40〜50万円のPCを買ったのと同じ様に高速で動きます。
これは物凄く沢山のサーバーが作業を分担して動いているから出来ることです。
テレポが凄く速いのですけど?
そう言う意味では、もう高額パソコンを買わないでも性能が保証されています。
ゲームスピードについて言えば、クラウド側が実行することになるので、自分の装置のせいでゲーム画面の動きが遅いなどと言うこともありません。
PCならテレポが超高速だったかもしれませんが、クラウドになればどれで遊んでも超高速になります。
古いパソコンが使えるかも?
今回のために「1T BのSSDを買ったよ!」と言う人もいたのではないでしょうか?
クラウドになるとデーターは全てクラウド側にあります。
私たちの装置には、ほんの少しのメモリーがあれば十分です。
つまり、新たにSSDを買い足したりすることも、クラウドになれば必要無くなる訳です。
私たちのデメリット
出来るだけ安くお願いします!
デメリットは、当然ながら今より使用料の価格が高くなることでしょうか?
ただし、遊ぶために装置を30万円で買ったと想定した場合、遊ぶ期間にもよりますが、それよりは安くなることは十分に考えられます。
後は、回線のないところでは遊べません。クラウドはネットワークを前提にしたシステムとなっているからです。
ですが、スマホなどは元々通信できて当たり前の装置ですから、そういった装置の場合は特に心配もないかもしれませんね?
他にも「安定した高速通信回線」が必要です。
通信データは画像を送ってくる事を考えれば多めに必要です。せめてYouTubeが安定して観られない状況では、やや厳しいと思います。
これも、持っている環境によっては、デメリットになるかもしれませんね!
メーカー側のメリット
今までは、PS5・XboxソフトやPC用ソフト等々、それぞれにソフトを制作したりカスタマイズする必要がありました。
クラウドなら、クラウドゲームを一つ作るだけで全ての人が遊べます。端末のことを考える必要がありません。
使う装置のことを考えなくていいのね?
PC(パソコン)には、モニターとキーボードやマウスが付いていますね?
そのPCだけがクラウド側にあると想像すると、クラウドのイメージが湧くと思います。
ただし、モニターなどの周辺を繋ぐ物がないと通信回線で情報をやり取りする事が出来ません。
その為、何かの通信できる装置が必要となります。
要はその装置だけ(PC・ゲーム機・Pad・スマホなど)を持っていれば良いのです。
これまでメーカー側の一番難しい対応は誰がどの様な組み合わせで作ったのか分からないPCに不具合の出ないソフトを作ることです。
単一のものしかない、PS5やXboxに比べると格段に不具合への対応が難しいはずです。
不具合が出ても環境によって違いが出たりする訳ですから、検証作業にも膨大な時間と人を割かねばなりません。
クラウドでは、そう言うことは起こりません。
今までは、あるエリアに人が集中すると「インスタンスを分割します。」とか言ってましたね?
クラウドは必要な所に沢山のリソースを使い、必要でない所にはリソースを割かない、そう言う仕組みこそが本来の特徴です。
つまり「混んでる、混んでいない」「凄く負荷がかかる、あまり負荷がかからない」「人が密集している、あまり人がいない」などをその都度インスタンスを分けたりする必要がありません。
また、全てがクラウドに繋がっているわけですから、もうDC(データセンター)なども必要ありません。
そもそも分ける必要がないのですからね?
あれ? そうするとサブキャラは何処に行くのでしょうね?
ということで、問題が出るから『仮想状態でDCを残す』と言うことも、あるかもしれませんね?
アップデートが簡単とは書きましたが、これはシステムにもよります。
ですが、基本的にはクラウド側でデータやソフトを移行する訳です。
イベントなども、あらかじめクラウド側で用意して、それを切り替えれば良いだけです。
ですから、ことさらアップデートする必要もありません。(ただメインテナンスでの停止などはあるかも?)
また、「衣装表示の一部がおかしい?」と言う不具合の場合でも、開発側でクラウドの方を修正するだけです。
そうなると?
私たちの装置のデータを修正する作業は、クラウドの場合はありません。
つまり、「次回のアップデートで直します」はクラウドなら、その必要が無くなります。
待たなくていいのは有難いかな?
私たちは、次回パッチまで修正を待たなくて良い、と言うメリットも生まれますね!
メーカー側のデメリット
なんといっても一番のデメリットは、凄くお金がかかることです。
クラウドを自社で持つのは大変です。それこそ国家予算規模のお金が必要だからです。
ですから、大企業でも「レンタル」で使用します。でも、その費用は膨大です。
そのために運営できるかどうかの十分な検討なくしては、「クラウド化してしまった為にサービスが終了しました」ということにもなりかねません。
ただし、先ほど言ったメインテナンス費用などが減らせます。
その辺りの兼ね合いは、メーカーの考え方次第でしょうか?
今後はどうなる?
不安もありますけど、見てみたいですね〜
先に書いたように、既に「公開テスト」を行なっているくらいです。
恐らく『クラウド化』は実施されるでしょうね?
後は、技術的にはいつ頃に出来上がって、メーカーとしての採算が取れるのかどうかでしょうか?
それによって、クラウドサービス開始の時期は変わって来ると思います。
でも、「Xbox」や「PlayStation Portal リモートプレーヤー」の動き、それに「動作テスト」を既にしていたことを考えると?
更に「新型『Nintendo Switch 2(仮称)』にFF14が載るかどうか?」ということも含めて…
FF14側としては意外に技術的な話ではなくて、商業的な話でクラウド環境が整って来るのを待っている時期なのかもしれませんね?
FF14では、別途で「モバイル版」が開発されていますよね?
「クラウド版」と「モバイル版」は「何がどう違うの?」と思った人もいるでしょうね?
「モバイル版」は、スマホで扱う事を目的にしています。
いくら「使用料金は少額です」と言われても「スマホのデータ通信量」が膨大になると?
使用する側の支払い額がすごく増えてしまって、遊ぶ価値がなくなります。
ですから、「モバイル版」はデータ通信量を極力減らすような設計がなされます。
それに対して「クラウド版」では?
「より高速な通信が行えるWi-Fiなどの回線」を持っているということが必須条件になります。
最も、今では様々な回線サービスが出ていて、これからも進化して来るでしょうから、この問題は少しずつ解決していくのだろうと思います。
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