『黄金のレガシー』で顔を変えた理由を知ろう!
今回のパッチ7.0『黄金のレガシー』のグラフィクスアップデートでは、いろんなグラフィックスが変更になりました。この理由はグラフィックエンジンが大きく変わったからです。
「グラフィックエンジン」ってなあに?
今からご説明しますね!
スクウェア・エニックスが目指す描写
スクウェア・エニックスでは、グラフィックエンジン『LUMINOUS ENGINE』を使っています。
『LUMINOUS ENGINE』について詳しく知りたい方は、ここをみて下さいね!
でも、FFXIVでこれを使っていると言うわけではないので、その点にはご注意ください。
それは、オンラインゲームとオフラインゲームでは、負荷のかかる場所が違うからです。
オンラインゲームは大勢の人が繋がっており、その処理に多くのリソースを持っていかれるので、映像描写に多大な負荷はかけられないからです。
でもスクウェア・エニックスが「どんな方向に向いていて、何を目指しているのか?」は、これを見て頂ければ大体の雰囲気はわかると思います。
自然を「自然な描写で表現したい!」と言う方向が見えますね?
すご〜い!自然がどんどん変わっていく!
FFXIVが目指さざるを得ないもの
敢えて、「目指さざるを得ない」と書きましたが、今度はやむを得ない、目指さざるを得ないものについてです。
オンラインゲームとオフラインゲームの大きな違いがもう一つあります。
おわりはどこ?
それは、オンラインゲームには終焉が無いことです。物語が続いていくことが求められますね?
そうなると、当然のことにパッチが無限に続き、メインテナンスが無限に続くのです。
これはメーカーからすると大変なことです。
終わりがないから、メインテナンスが大変なんですよ〜
作ったものを作りっぱなしで放置できないからです。
その為、過去に作ったものも全てのメインテナンスをしないといけなくなります。メインテナンスの量は増える一方です。
テレポして「過去の場所に戻ったら、なんか凄い違和感が?」なんてことになってしまったら、「古いエリアなんだから、そんなの当たり前です!」とは言えないわけです。
装備だって、NPCだって、私達のキャラクターだって同じことです。
メインテナンスは長く続くほど増える
これは、何も説明しなくても分かりますよね?
そうなると、『如何にしてメインテナンスを楽にするか?』を考えなくてはいけません。
楽にならないと膨大な作業に押し潰されて仕事そのものが破綻してしまうところが、「仕事が減って楽チンになること」とは、少し意味合いが違います。
つまり、どうしても達成しなければならない至上命題なのです。
増えるから大変!
では、キャラクターについて言えば、2つのメインテナンスが必要です。
一つは装備を装着した場合の見た目です。
装備が肌を突き抜けたり、髪がはみ出したり、顔が影になったり、いろんな場面でいろんな不具合が考えられます。
この作業も、今までは種族毎に一つずつ作業を行なってきました。
これは装備だけに限りません。武器やマウントでも種族ごとに見た目は変わります。エフェクトなども同じです。
そのどれもが、失敗は許されないのです。
膨大な数の装備と武器、それにマウントなどを一つ一つ作って、またそれをチェックしていたら?
最初は良いかもしれませんが数が増えて来ると、それは到底、人の手に負えなくなってきます。
綺麗になるだけでは済まされない
少し状況が分かってきたと思いますが、メーカーサイドとしては「綺麗になったね!」だけで満足するわけにはいかないのです。ミスがないことを要求されるのです。
では、そのためにどんな工夫をしているのでしょうか?
その答えは?
以前に『ファンフェス 2023 in LONDON』でグラフィックスアップデートの内容を詳しくご紹介するコーナーがありました。ここで、その答えを話されています。
また、今から見て頂きたい動画の技術を利用する意味(「なぜ必要になったか?」の答え)がよく分かると思います。
こちらから是非ご覧くださいね!
これ見るとスタッフの努力がよく分かりますね〜
そうです。
メーカーさんも苦労しながら、答えを見つけ出そうとしているのです。
なぜ顔を変えたのか?
では、「なぜ顔を変えたのか?」
についてですが…
吉田プロデューサーは、過去に「顔は極力変えない様にしたい」と語っていました。
でも、今回は顔を変えました。
一般的に言えば、グラフィックスが綺麗になれば、顔も変わる(綺麗になる)のは当然でしょ?と思われています。
ですが、それなら見た目を少しお肌ツルツルにして、目をキラキラにするだけで済みます。
今回は『人相が変割った?』と言われるほど、大幅に変わってしまいました。(スタッフが必死に修正しているので、今はもう治っている様です)
それはなぜでしょう?
その答えは、装備や顔・体型を「種族毎に作らなくてよくするグラフィックエンジン」の開発です。
これにより、ある種族で作った装備は、他の種族でもスライダーを動かすだけで変更できます。
ある種族の顔をスライダーで変形するだけで、他の種族に変更できます。
なお、実際はスライダーかどうかまではわかりません。ただ、連続可変はしていました。(新しい技術についてはこちらから)
最初に言ったと思いますが、これは単に「楽をするため」だけが理由ではないのです。
もちろん、今までより格段に楽になることは間違いないでしょう!
ですが、種族を変えると不具合が起きるかどうかが「スライダーの可変だけで確認できる」なら、それだけでチェック作業のスピードは格段に上がります。そこが一番重要なのです。
その結果として『顔』がどんな風に変わることになるのか?
実は、この話はとても難しい技術のお話です。
それを「凄く簡単に分かりやすくご説明されている動画」があります。とても分かりやすいです。
こちらをご覧ください。
なるほど〜!
どうでしょう?
このことから、メーカーさんは顔を綺麗にすると同時にメインテナンスを楽にしようとしていることが分かりますね?
この場合、顔が変わってしまって直せない部分もあれば、その上で更に修正出来る部分もあります。
修正可能な部分は、これからも皆さんの要望に合わせてちゃんと変えてくれると思います。
ただ、オンラインゲームにはいろんな問題があり、そのために絶えず努力している姿は分かってあげて欲しいなと思います。
おわりに
主張することも大切です。
でも、思いやることも忘れずにね!
「少しは時間的な猶予を与えてあげよう」と言う気になったでしょうか?
ですから、運営スタッフさんをあまり強く責めないであげて下さいね!
これまでも、みんなの要望こそが、今のFFXIVを形成して来たことは事実です!
そうは言っても「いろんな事情もあるんです」と言う事も、理解してあげて欲しいな〜と思います。
みんなでより一層FFXIVを盛り上げて、さらに発展させていけたら良いな!
そう願っています。