FFXIVでネットワークが繋がりにくい、よく切れる その原因と対策は?
FFXIVのゲーム中に突然切断されたら、とても困りますよね?
「無線LANが原因かな?」とか、いろんなことを考えてしまいます。
あれ!またネットワークが切れた!
それは困りましたね?
機械にあまり詳しくない(本当は違うかもしれませんが)と思っている人は特に何が原因か、その検討がつかない時があります。
実際には機械をよく知っていたとしても時々切れる場合の原因は、ケースバイケースが多くて一言では申し上げられません。
ですが、おおよその検討ぐらいはつけられたら助かりますよね?
ここでは一般的な話ではありますが、一旦FF14に限った話として話をしますので、他のゲームの参考になるかどうかまでは分かりません。その点はご承知おきください。
繋がりにくい、よく切れるの原因
考えられる原因
様々な原因があります。ですが、原因としてはおおよそ以下の3つに集約されます。
これ以外にも、プロバイダー1やPC(PS5)などの機器、ソフトに起因するものがありますが、話がとても複雑になるので、ここでは割愛します。
よくわかんないんだけど、ここを順番に見ていけば良いの?
- ルーター
- この中では一番高額品です。
ネットワーク通信の玄関口となります。ここが原因だと何をどうしてもおかしくなりますね?
- この中では一番高額品です。
- ケーブル(有線LAN)
- それほど高額ではありません。
ケーブルには沢山の種類があります。ケーブルが適切でないと通信スピード遅くなったりします。 - ただ、無線LANよりは安定しています。
- それほど高額ではありません。
- 無線LAN
- 購入するものではないのですが、ルーターが役割を担っています。
よく通信が切れるなどの原因の筆頭でしょうか? - 有線LANに比べて環境に左右されやすい性質があり、必ず安定して通信できるものではありません。
- 購入するものではないのですが、ルーターが役割を担っています。
では、それぞれを順番に見ていきましょう。
ルーター
比較的高額ですから、普通の人は頻繁には買い替えはしませんよね?
ルーターは、プロバイダーと通信してネットワークを屋内に引き入れることが、その役割です。
近年のルーターは複雑な設定はほとんどありません。繋いだだけで、そのまま繋がるものもあります。
スマホで簡単設定なんて機種も沢山あります。
ここで「近年」と言うのは、いつ頃のことでしょうか?
それは、大体2019年より後に出たルーターと考えて下さい。
この年に 802.11ax(通称:Wi-Fi 6) の規格ができました。機器の発売時期で言うなら 2020年以降でしょうか?
それ以前のものがダメという話ではありません。新しい、古いの境目がここの辺りだという話です。
もし、今新しく購入するなら「WiFi 6対応製品」以上を買って下さい。有線LANを使う場合もほぼ間違いありません。
今では、WiFi 72の規格が出ていますが、こちらはまだ現在対応している装置がそれほど多くありません。もちろん買っても構わないのですが、新しいからと無理に買う必要はありません。
話は変わって、家のルーターを眺めて見たことはありますか?
ルーター?
一般的には、ほとんど気にも留めない機器の代表です。
ですが、このルーターは消耗品だという認識を持っておいて下さい。つまり、ルーターは劣化します。
今まで何の問題も出なかったのに「ある日突然、不具合が頻繁に出る場合がある」ということが起きるかもしれません。
あまりに途切れる場合、古いルーターであればルーターそのものを交換した方が良い場合もありますのでご注意ください。
LANケーブル
そんなのちゃんと見たことない!
LANケーブルには種類があることはご存知ですか?
実はLANケーブルは、こんなにも多くの種類があります。
カテゴリー | 5 | 5e | 6 | 6A | 7 | 7A | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
速度 | 遅い ← → 速い | ||||||
伝送帯域 | 100MHz | 250MHz | 500MHz | 600MHz | 1000MHz | 2000MHz | |
最大通信速度 | 100Mbps | 1Gbps(1000Mbps) | 10Gbps | 40Gbps |
この表を見ればすぐに分かりますが、「カテゴリー5(Cat 5)」のケーブルでは、今ではスピードが速くなりません。
プロバイダーを新規契約して「10ギガプラン」となっていて、ルーターも10Gbpsまで対応と書いてあったとしましょう。この場合のルータの有線LANの項目には「10/100/1000Mbps」と書いてあることがほとんどだと思います。
つまり、この場合のケーブルは、「6または6A」が最適で、最低でも5e以上を使わないと1Gbpsにはならないことがわかります。
もし、ケーブルが従来の『Cat 5』のままだったら、スピードは100Mbps以上は出ません。
もう一つ、6Aのケーブルはシールドが以前より強化されています。ここも重要な選ぶポイントです。
『Cat 6』は最大10Gbpsの通信速度と250MHzの動作周波数に対応し、55mの伝送距離が限界です。一方の『Cat 6A』はCat 6の改良版として、最大10Gbpsの通信速度と500MHzの動作周波数に対応し、最大伝送距離が100mまで進化しています。
つまり、『Cat 6A』シールドが強力で最大100mまで伸ばせると言うことです。単に距離が長くなると言うだけではなくノイズにも強いという利点もあります。
なお、一般的なお部屋の端から反対側のパソコンまでの距離がどれくらいかというと、大体10mを少し越えるくらいだろうと思われます。隣の部屋からとなると20〜30mくらいにはなります。
ケーブルとしてはどちらでも長さは十分ですが、先の話で『Cat 6a』の方をお勧めします。
もし、家の中で結構遠くまでケーブルを伸ばさないといけないため、無線LANmの方を我慢して使っている人は、この『Cat 6A』のケーブルを試してみて下さいね!
こちらなら、中継器(大抵はハブを使う)なしでも、ほとんどの場合は直結で接続出来るはずです。
どれを買えば良いのかな?
「どれを買ったら良いのかわからないよ〜」という人には、以上の理由から『Cat 6A』のケーブルがお勧めです。他のケーブルと比較しても価格はそれほど高くありません。(一般市場価格で 5mで 850円前後です)
『Cat 6A』なら、将来的にルーターが 1Gbpsを超えた場合(10Gbpsまで対応)でも、交換はしなくて済むからです。シールド性能もそれまでのものと違ってより高性能な構造になっています。
ご自分のケーブルの見分け方がよく分からない場合は、こちらを参考にして下さい。
この様に古いケーブルのままでは、近年の高速な通信スピードが出ない場合があります。そこに気をつけることと、ケーブルが古いせいで通信が途切れるケースが稀にあることに気をつけて下さい。
「高速プロバイダー」と契約して、「今日からは早くなるぞ〜!」と思っている人は、必ずご自分のケーブルも確認しておきましょう!
無線LAN
私はこっちを使ってるかな?でも、全然安定しないんですよね〜
「繋がっていてもすぐ切れる」の代表は、この無線LANを使用している場合が大半です。
なぜそうなるのか?と言うのは、元々そうなりやすい原因があるからです。
有線LANと違い、無線LANは電気が流れているのではなくて、電波が飛んでいます。そうすると電波の性質が大きく関係するのです。
また、その弱点を防止する策がない点が不安定さを生みます。
電波の性質
電波の性質を知るために色々書いても良いのですが、とても分かりやすいサイトがあるので、こちらをご覧ください。
この話は屋外の話ですが、電波の性質としては、屋内でも同じことです。
つまり、電波は「紙・木・ガラス」は通すが「コンクリートや金属」は通さないのです。特にマンション内で電波が届きにくい理由はここにあります。
また、部屋が違う、或いは、1階にルーターがあってゲーム機は2階にあると言う様にお互いが離れている場合、電波が届きにくかったり、時々切れたりする場合がありますが、その理由は遮蔽版で電波が弱くなっていくからです。
つまり、ルーターは置き場所も大事だということです。
と言っても、ルーターの置き場所がある程度決まっていて、そこからは動かせない場合もありますよね?
その場合には、このような手段があります。最近は少し価格も下がってきたので、どうにもならない時は考えてみても良いかもしれません。
もう一つの電波が切れる理由
ノイズ? 目に見えないからわかんない!
電波が切れる理由で意外に知られていない原因が、もう一つあります。
ここまで読んでいて、「家の中で自分のすぐそばにルーターがあれば大丈夫なんでしょ?」と思った人もいるかもしれませんね?
ところが、電波については、それ以外にも厄介な話があるのです。
- 電波は干渉(ケンカ)する
- これは先のドコモの例に書いてありましたよね?
マンションなどの屋内では、隣の家のルーターなどとも干渉します。自分の家の壁にも電波が反射します。これが結構厄介な話なのです。
- これは先のドコモの例に書いてありましたよね?
- 電波はノイズに弱い
- 先の例には無かった話ですが、実は電波はノイズにとても弱いのです。
ノイズはいろんなところから発生します。代表的なものが「電子レンジ」です。
他にもドライヤー、扇風機、洗濯機、冷蔵庫、テレビなど、あらゆる電子機器は基本的にノイズを発生します。
- 先の例には無かった話ですが、実は電波はノイズにとても弱いのです。
この他にも、近所に大きな装置がおいてある場所(工場や製作所)があると、そこから強力なノイズを出す場合があります。そうすると、「ある一定の時間(装置の稼働時間)だけ、なぜか繋がらない?」などの症状が引き起こされてしまうことがあります。
ノイズ対策
有線LANが安定する理由を「電気が繋がっているんだから当然だろ?」と思っている人もいるかもしれませんね?
実はそうではないのです。
有線LANもノイズにとても弱いのです。これは通信というもの自体の性質だと思って下さい。
シールド? ナイトの盾みたいなもの?
では、それなのになぜ「有線LANはノイズに強いのか?」
それは、シールドがあるからです。
有線LANのケーブルの構造を見るとわかるのですが、線の周りにアルミ箔の様なものが巻かれています。これがシールドです。その役目は「外部のノイズから守る」ことです。
無線LANと有線LANの大きな違いはここです。つまり、物理的にノイズから守っているのです。(STPと言う種類のケーブルのお話です)
なお、シールドのないUTPと言うケーブルも廉価版として売っているので、そこは気をつけて下さいね!
「シールドってどんなもの?」という人は、ここを見てみて下さいね!
一方の無線LANの方はそういう意味では剥き出しですから、ノイズから守る方法がありません。
少しでもマシになる方法を試してみるしかありません。
という訳で、もしノイズさえなければ、有線LAN、無線LANはどっちでも良い(無線の方が繋がなくて良いから快適?)ということになりますね?
この先の対策はとても難しい!
さて、今まさに困っている人には、恐らくここまで何の助けにもならなかったと思います。
実は、エラー発生時の対処法は様々な原因があり、これを一口で語ることは困難なのです。
それほどいろんな原因があると思って下さい。
ただ、目星をつける方法だけは、少しご紹介しておきます。
主なエラーの種類(メーカーではないので、全てを上げるのは無理です。代表的なものだけ)としては、以下の様なものがあります。
エラーコード | 主な内容 | 原因、対処 |
---|---|---|
2002 | ロビーサーバー接続でエラーが発生しました。 | サーバー側が原因によるものなので、個人では対処できない。メインテナンス情報などを確認してみる。 |
3102 | 「以前のログアウト処理が完了していません」 | |
5006 | ロビー サーバー接続でエラーが発生しました。 | |
10105 | サーバーとの接続が切断されました。 | 再度ログインしてみる。 |
13001 | ロビーサーバーエラー | サーバーがシステムダウンしている場合がある。個人では対処できない。メインテナンス情報などを確認してみる。 |
30605 | バージョンチェックに失敗しました | 1)メンテナンス中でないか確認する。 2)PC,ゲーム機,ルーター,モデムの再起動など 3)ウイルス対策ソフトを停止してみる。 4)「ffxiv_boot.cfg」というファイルを探しテキストエディタで開いて「Boot Version Check Mode」の横の数字を0から1に書き換え。それでもだめならFF14を再インストールする(慎重に自己責任でお願いします)。 |
90000 | サーバーとの接続が切断されました。 | 1)PCのIPアドレスを固定してみる(自動設定の場合)。 2)PCを再起動してみる。 3)FF14で使うポート番号を確認、ルータに調べたポート番号を開放するよう設定する。 |
90001 | サーバーとの接続が切断されました。 | ユーザ側のネットワーク環境によるもので、あらゆるネットワーク環境の設定を見直す。 1)ルーター 2)LANケーブル 3)セキュリティソフトの除外設定 4)ポート開放 5)Wi-Fiの見直し 6)ネットワークドライバの再インストール等 7)最悪の場合ISPの変更も必要。 |
90002 |
エラー 2002〜5006、13001
これは基本的に個人での対処はできません。
メインテナンス情報に何か出ていないか?や公式ページ、またX(旧Twitter)の情報などを確認してみましょう。
エラー 10105
この場合、何かが原因で落とされたと思われます。再ログインしてみましょう。
エラー 30605
これはソフト側のエラーです。FFXIVの見直しを行います。
そういった意味では、基本的にWindows,MacなどPCでしか発生しないと思います。
エラー 90000
次の90001や90002との違いは、こちらは常時起きることです。
設定の見直しなどが必要です。
エラー 90001、90002
一番厄介なエラーです。突然落ちます。
その時だけなら良いのですが、暫く遊んでいるとまた落ちる場合もかなり多いです。
この場合、原因も多岐に渡ります。
ただ、対処としては、ソフト(FFXIV)側のエラーではないので、再インストールしても何も変わらないと思います。
あくまでもネットワークエラーなので、根気よく原因を探すしかないでしょう。
対策方法として、以下を順番に見ていきましょう。
- セキュリティソフト
- セキュリティソフトを無効にしてみる。
- セキュリティハード(機器でセキュリティ設定している場合)を無効にしてみる。
- ルーター
- ルーターの電源を入れ直してみる
(ただし、再起動は意味がありません。必ず電源を抜いて10〜30分放置してください)
- ルーターの電源を入れ直してみる
- LANケーブル
- ケーブルを別のケーブルへ交換してみる
- Wi-Fi
- 頻繁に切れる様なら、ルーターに近い場所に移動してみます。
それでもダメな場合は、外部ノイズの可能性があります。原因の特定が難しいです。
どうしてもダメなら、有線LANケーブルで接続して試してみることもお勧めです。
- 頻繁に切れる様なら、ルーターに近い場所に移動してみます。
機器のリセットについて
ルーターでもPCでも同じことなのですが、電源を抜くとすぐに電気が切れる訳ではありません。
技術的な話になりますが、中にはコンデンサーという電気を蓄える素子などが使われています。このため、コンデンサーなどの電気が失くなるまでには、10〜30分ほど時間がかかるということです。(ノートの場合は電源を外してから同じ時間待ちます)
Windowsなどでは、ソフトは再起動で直ることもありますが、ハードはこの様に時間をおかないとリセットされません。
なお、電源を切ったりする場合などは、よく説明書を読んで、自己責任でお願いします。
無線LANの不具合
有線LANと無線LANは安定度が違います。
有線LANで接続して問題が出ない場合は、ノイズの発生源やルーターとの距離を疑ってみて下さい。
それで無線LANが安定するなら問題ないのですが、どうしてもダメなら長い目のケーブルで有線LAN接続も考えてみて下さい。
その場合は先ほどの『Cat 6A』ケーブルがお勧めです。
どれをやっても上手く今ない時
どれを試しても問題なさそうなのに上手くいかない場合は、ご自分が契約されているプロバイダー会社(ネット回線の契約をしている会社)に一度ご相談ください。
個別に問題が発生している場合も、絶対に無いとは言い切れませんので、一度相談してみることをお勧めします。
また、FF14側では無いかと思われる場合は、FF14の「フォーラムのテクニカルサポート」でも相談に乗ってくれる場合があります。
その他にもFF14の「お問い合わせ」で確認してみる方法などもあります。
また、プロバイダーを変える事は簡単ではないので、簡易でテストする方法があります。
Googleでは、「Google Public DNS」というものを公開しています。
何をやってもうまく行かない時は、これを使ってみて、効果があるのかないのか調べてみて下さい。
効果があるとするとプロバイダーとの間、或いは、プロバイダー側に何らかの原因があると考えられます。
詳しくはここからどうぞ。これは、DNSを「8.8.8.8」などに変えてみる方法です。
なお、これで上手くいったからとそのまま使い続けるのはセキュリティ上も危険です。必ず、プロバイダーに相談して対処してもらう、或いは、プロバイダー契約を見直すなどの対策を行なって下さい。
おわりに
原因は分かりましたか?
時々(急に)通信が切れると言うケースは、詳しく話をすればまだまだ細かなケースが沢山あります。
ですが、機械のことはよくわからない人でも、この3つのどれかを試してみれば、ある程度までは解決できると思います。
- ルーターが古くないか?
- もう長年使っていて、装置自体が古くなっていないかどうか?
- 有線LANなのか?
- ケーブルは昔のものをそのまま使っていないか?
- 無線LANなのか?
- 電波状態に問題があるかもしれないので、試せるなら一度有線LANで繋いでみる。
それでも問題が出るかを試してみる。 - もし有線LANなら問題が出ないのであれば、無線LANのノイズ対策を考えてみる。
- 電波状態に問題があるかもしれないので、試せるなら一度有線LANで繋いでみる。
なお、この3つが全然問題がない場合、PCのハードやソフトが原因の場合があります。また、プロバイダーそのものが原因のケースも稀にあります。
ですが、そうなってくると原因が複雑です。知り合いで詳しい人や買ったお店の人に聞いた方が良いかもしれません。
また、PS5などの機器は故障しない限り、ここに上げたケース以外にはそういった問題は起こしません。それでも、「なぜかおかしい?」と言う場合には、問い合わせ先や修理などの確認をしてみて下さい。
通信の問題は、普通に問題がなければ気にも留めない話ではあるのですが、いざ障害が起きると厄介な問題ですよね?
出来るだけ早く、解決策が分かると良いですね!
少し調子良いかも?
- プロバイダー
プロバイダーの正式名称は「インターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider:通称ISP)」。インターネット回線と装置を通じて、自宅内の通信機器をインターネットにつなげるサービスです。 ↩︎ - WiFi 7
WiFi 6/6Eに次ぐ次世代のWiFi規格です。IEEE 802.11be Extremely High Throughput (EHT)とも呼ばれ、2.4GHz・5GHz・6GHzの3帯域全てを利用可能となります。(6GHzは、WiFi 6Eから)
WiFi 7では、320MHz・4096-QAM・Multi-RU・Multi-Link Operationを採用し、WiFi 6の4.8倍、WiFi 5の13倍の速度を提供していますので、非常に高速です。 ↩︎