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【FF14】PAX Australia 2024 「開発パネル」石川夏子 & 高柳早紀 トーク

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PAX Australia 2024 での「石川夏子 & 高柳早紀 開発パネル」トークの模様

2024年10月12日(土)にオーストラリアのPAXで「石川 夏子 さん」と「高柳 早紀 さん」のトークが行われました。

左が「石川 夏子」さん、右が「高柳 早紀」さん

なお、裏方のお話なので、FFXIVの内容に直接的には関わりません。「戦闘以外には興味ないよ!」という人はここで引き返してくださいね!

逆に「そういう裏方のお話は大好き!」という方は、ぜひお付き合い下さいね!

ウラカタさん?

ミウ
ミウ
予めのお断り

実際には、右上角にトークイベントの「出演者のワイプ」が入っています。

ですが、そのままだとスマホで見るときに内容の方が小さくなって見にくいです。

そこで、わざと内容だけを表示して、ワイプはカットしています。

その為、右上にワイプの切れ端が残ってしまいます。予めご了承くださいね!

お二人は、どんな人?

まずは、トークを行ったお二人をご紹介します。

石川 夏子 さん

石川さんは、知っている人は知っているという、裏方としては有名な部類に入る人です。

FFXIVのメインストーリーのシナリオを書いている人と言った方が分かりやすいかもしれません。

もちろん膨大な量があるので、一人でFFXIVの全部のストーリーを全て一人で書いている訳ではありませんよ!

これまでに「6.0(暁月)、5.0(漆黒)、5.3」のメインクエストを手がけられて来ました。

それ以前も一部のメインストーリ(新生、蒼天、紅蓮)で携わっておられます。

現在の肩書きは「シニアストーリーデザイナー」です。

ストーリー全体の総まとめや補佐的なお仕事をされています。

補佐といっても、下っ端仕事ではなくて全体の総監督的な位置づけになります。

高柳 早紀 さん

あまり、舞台の表には出てこない方なのですが、「クエストの設計、実装」、そのほかストーリーに出てくる「キャラクター(NPC)の容姿、衣装(装備)」などのコーディネートをされています。

要は、キャラクターを一から作り上げていく人です。

現在の肩書は「クエストデザイナー」です。

私たちが見るキャラクターは制作班が作成した結果だけですが、製作前にデザインなどを決めたり、製作後の衣装まで含めたデザインチェックなどを行います。

キャラクターの容姿から服装までの全てを決定するお仕事です。

同じような方は複数いらっしゃいますが、高柳さんが担当したのは下記のようなクエストです。

キャラクター達のコーディネートが決まるまで

シナリオライター(ここでは石川さん)がストーリーを書いたら、そこに登場人物が生まれます。私たちが見ているキャラクターがそれに当たります。

でも、シナリオ(ストーリー)に書かれている人物は絵ではなくて、文章のイメージだけですね?

「暁メンバー」など既知のメンバー以外は、新しいストーリでは何も決まっていません。

そんな場合、シナリオに従って新たにキャラクターを生み出して行くわけです。

そのキャラクターは「どんな容姿?」「どんな衣装?」と言うことを考えるのが高柳さんの役割です。

ちゃんとキャラクターになるまで、両者がお互いに相談して決めていきます。

キャラクターコーディネイト

キャラクターってどうやって決まるの?

ミウ
ミウ

これは、キャラクターのコーディネイトなどが決まるまでのお話です。

「ワチュメキメキ万貨街」

今回、石川さんがストーリーのシナリオを担当をされています。

次回の「エキストラストーリー Patch7.1 」に登場するお二人なのですが、「ワチュメキメキ万貨街」を済ませた人は既に見たことがあるでしょうね?

石川さん側の設定

ヴィエラ族とシャトラ族の似ている面や違っているところを表現したかった。

シューニェ:トライヨラに住んでいるので、トライヨラカラーのイメージ。
ウヴロ:オサード小大陸の山岳地帯に住んでいるので、雪山のイメージ。

この設定から・・・出来るだけシンプルに表現して欲しいとお願い。

高柳さんの考え

「シューニェ」は、トライヨラカラーの都会のイメージ衣装
「ウヴロ」は、白黒基調の山歩きが得意な衣装

などと決めて行きます。

コーディネート担当は、依頼書を受けてキャラクターを自身で想定して作り上げていきます。

両者で話し合って決めることもあるそうですが、そうやってキャラクターのイメージを固めていきます。

でも、簡単に決まる訳ではありません。

私たちが見ているこのお二人は、最終的に決定されたキャラクターです。

イメージを固めていくまで

キャラクターイメージを作るまでには、いろんな想定が必要です。

「境遇」「年齢」「生活」、そして「並んだ際の印象」など。

「並んだ際の印象」については、後でまた説明します。

キャラクターを作成するには?

基本的には、私たちのキャラクターメイキングと同じような過程で製作して行くそうです。種族、髪型、色々なところを考えながら制作していきます。

とは言っても、もう少しより細かな設定も出来るのかな?

検討する

一体だけ作って検討する訳ではなく、複数の候補を作ります。そこから、どれにするかを決めていきます。

「どんな髪型にするのか?」「どんな服装にするのか?」「どんな色の服にするのか?」などなど

ストーリーと関連などから検討をしていきます。

いろんなタイプが制作されるのですね!

キャラクターって何体もいる訳ですから、一つずつ決めて行くとなると結構大変そうですね! 

では、これでいきましょう!

こうして、検討を重ねた上で決まったのが、「シューニェ」「ウヴロ」の二人のキャラクターなのです。

これはサービスショットだそうですよ!

「シリナ」の場合

今度は「シリナ」を決定した経緯を見てみると?

シリナは平原にいましたね?

シリナ:アジムステップに住むアウラ・ゼラの部族の一つ「モル族」の女性。21歳。

シリナの周りにはいろんな登場人物がいます。

中でも問題なところは、同じような仲間や部族がいることです。また、最後に入り乱れての合戦があります。

それぞれに特徴を持たせないと、どれもみんな一緒に見えてしまいます。

そこで・・・

シリナは「草原の夕焼け」、サドゥは「夜」、マグナイは「昼(日中)」とそれぞれのイメージが決められていきました。

この装備の色を見るとなんとなく分かりますよね?

テスリーンの場合

テスリーンはご存知の通り、最後は消えゆく運命です。

一緒にいられる時間が極端に短い。

そこで、「優しさ、人当たりの良さ」が垣間見えるキャラクターへと作成されています。

ヴァルシャン

ヴァルシャンはブリトラの人形なので、あまり人っぽくならない(生気を感じない)様に気をつけて作成したそうです。また、ブリトラをイメージできるような姿に作成をお願いしたそうです。

また、お腹の鳩尾(みぞおち)辺りに「龍の眼」を置いているので、それが分からないように衣装で隠している想定なんだそうです。

まだ、「龍の眼」が話に出てきたことはないですが、ストーリーで見せる時があったら困るから、ちゃんと設定通りに作成されるのでしょうね?

また、キャラクターメイキングの様な感じで作っていると言っていましたが、ツノだけは特注なんだそうです。

元々のヴァリトラのツノに合わせた色と雰囲気を出すためだそうです。

これもサービスショット!

特殊なキャラクター

今度は、普通のキャラメイキングでは作れない「特殊なキャラクター」の場合です。

そういったキャラクターたちは別に設定指示があって、その設定から特別に作成されます。アーティストにデザインを発注することもあるそうです。

みんな個性派ですね!

アルファ! お前はキャラだったの?

メーティオン

鳥のイメージして、ということで「メーティオン」も特殊に描かれています。

「メーティオン」は背丈も特殊なんだそうです。一度成人で作成しておき、身長だけを小さくしています。

つまり、小さいけれどもこれで成人の設定です。(これ以上大きくならないのですね?)

鳥といえば・・・思い出しますよね?

確かに耳も足も鳥ですね!

そして当然ですが、最終系の終焉の「天野先生の絵」ともちゃんと合わせなくてはなりません。

これも鳥だったのか〜 見てる暇ないよね?

ストーリーに沿って、ちゃんと最初の登場から最後までのイメージを合わせて作られているのがよく分かりますよね?

ところで、身長はストーリーの設定上で大事なのです。こちらはゲームデザイナーが決めていきます。

先のところで、「境遇」「年齢」「生活」、そして「並んだ際の印象」と書きましたよね?

並んだ際の印象はちゃんと設定されていて、それに合わせています。

こちらの絵を見てください。

ヒロシを基準にするとそれぞれの大きさが!

それぞれの大きさがこの様に決められているのです。

見上げるのか、見下ろすのかなどはストーリー上でちゃんと書かれているので、身長(大きさ)は大切な要素です。

これを見てふと思ったのですけど、「古代人」って思っていたほどは大きくないですね!

リーン

「リーン」や「アルマ」も成人ミッドランダーなのですが、「メーティオン」と同様で小柄な成人という設定です。

動きの多い「リーン」などは特殊にしてしまうと動きが激しくて難しいので、あくまでもサイズを小さくしているそうです。

他にも、「リーン」は特殊な環境にいた設定なので、そういった背景もあります。

下の二人の種族は同じです。

普通の大人と比べるとこんなに背丈が違うのですが、これでも成人なのです。

単独でリーンだけを見ると、そこまでは分からないですね!

オルシュファン

「オルシュファン」は背丈ではないのですが、髪の色を特殊に設定したそうです。

特別な存在を表すために苦労して、生み出されたヴィヴィッドな髪色なのだそうです。

当時としては、こんな髪色?というだけでも、かなりの冒険だったそうですよ!

確かに目立ってましたよね〜!

フレイ

暗黒騎士のジョブクエストに出て来ましたよね?

真摯な人というイメージです。

フレイは普通に作ると眼がうまく表現できなかったそうです。(目の周りが見える)

そこで特殊なキャラクターになりました。

何がいけなかったかというと?

普通に作ると右側のように目の周りが空いてしまうのです。これでは迫力も出ないですよね?

そこで、左側の様に変更されました。ストーリー上の設定キャラクターのイメージに合わせる為です。

この様にイメージと合わせるためにデザインする方でも、結構な苦労をしているのがよく分かりますね!

水晶公

水晶公の場合は、顔を見せない必要がありました。

公正な人ではあるのだけれど、大事なことは隠しているイメージ。

その為にこの様なキャラクターのマスキングがされています。

この時点では、被り物を脱ぐことはなかったのですが、もし脱いだらこんな感じになるということです。

目が見えないように隠してあったそうです。
内緒だよ!

古代人

「古代人」は、みんな目が特徴的なんだそうです。

この目はエーテルや魔法を見るために独特な進化をしているそうです。だから瞳もかなり光っていて特殊です。

でも? パッチ7.0ではこの目の光が失われてしまったみたいで、パッチ7.1で再調整するとの事です。

そこは、私たちと同じ影響が…。「古代人」でもグラフィックスアップデートには勝てなかった様ですね!

この目は古代人だけではありません。動物たちも同じ目をしています。その理由も同じです。

「我々の目の光を返せ!」…なんてことは言ってません!

ヘルメス

生真面目で口数も少ない、とても真面目、寝てなさそうなイメージ。

いつもくらい目をしたヘルメス。この方だけは目も少し変えているそうです。

考え事をしているのか、悩んでいるのか?

物憂げな印象

他にも目を変えるためにその雰囲気を壊さない様に眉毛や髪の長さと色を合わせたそうです。

眉が白っぽいと目の雰囲気に合わないとのこと。またまつ毛の長さにもこだわったそうですよ?

この辺は、私たちもかなり勉強になりますよね!

自分のキャラ設定のところから容姿までを考えたことはなかったです。もちろん衣装や髪色などは考えますが、造形の細かな点までは、なかなか考えないですよね?

確かにキャラクターの設定としては、統一感は大事なことかもしれません。

最後に「フェイスレベル100」の際の特典をご紹介!

もし、既に知っていて、楽しみにしている人はここで引き返してくださいね!

夏休み?

ファイスのみんなをレベル100にすると?

ある『特典』があります。

それは? 『暁メンバーのバカンス衣装』です。

何故こういうことになったかというと?

吉Pが、夏休みを強調し過ぎたせいだそうです。

ん? 今なんか言った?

吉P
吉P

実際の衣装を見ていきます。

夏休みいいな〜!

ミウ
ミウ

いかがですか?

みんな思い思いの夏休みって感じですね!

それぞれの暁メンバーの「衣装」

アルフィノ・アリゼー

アルフィノが両親に「この夏はトラル大陸で休暇を過ごします。」と両親に手紙を書いたら?

「恥ずかしくない格好で行け!」と送られて来たのが、これ!

この衣装、課金でも良いので出して欲しいですよね!

リュック?(ナップサック?)がとても良い雰囲気です!

ボタンも可愛い!

クルル

「クルル」は「ヤシュトラ」と二人で衣装を買いに行ったそうです。

色は違うけど同じ衣装なんだそうです。

大人の雰囲気で迫りたいそうですが・・・?

お姉さん感は出てますか?
グ・ラハ・ティア

「夏休みってどうするんだ? 服は?」ということで、相談に行った先が・・・あるお方!

選んでくれたのがこの服です。

「タタル」コーディネートはいかがでしょう?
サンクレッド

イメージは「リーン」の親父!

浜辺から娘を見守っているイメージだそうです。

なんだそうですが、さて「リーン」が見たら何て言うんでしょうね?

チャラ過ぎないイメージ(本人談)
ウリエンジェ

こういうことには疎いウリエンジェは、サンクレッドと一緒に買いに行ったそうですよ!

サングラスはサンクレッドと一緒!

この腕時計は?

ヒカセンが無人島でもらえる時計と同じで防水時計だそうです。この時計は、ムーンブリダの両親から送られたものです。

そして・・・

レポリットからも贈り物が!

これ欲しい!
ヤ・シュトラ

クルルと一緒に買いに行った「ヤ・シュトラ」は、「大人の魅力ですって!」と言ったかどうかは分かりませんが…

足が何故か遊びモードではない感じだけど、「バカンス」は元々満喫するタイプなんだそうです。

このデザインは、「ヤ・シュトラ」をデザインされている生江亜由美(なまえ あゆみ)さんが自らデザインされたそうです。

どうです?

ちゃんと手の爪だけではなく、足元のオシャレも忘れていませんね?

ペディキュアもクロ!
エスティニアン

耳飾り(ルナエンヴォイ・アタッカーイヤリング)は、どうやらラザハンで貰ったものらしい。

在庫過剰で困っていた商人が、もういらないからアゲルと貰ったものだそうです。

衣装は「タタル」さんが贈ったそうです!

おわりに

フェリシア
フェリシア

いかがでしたか?

「キャラクター」が出来上がるまでには、いろんな苦労があることが少し垣間見えましたでしょうか?

今回は、私たちの「見えないところで、色々苦心しながら作っていることをわかって欲しい」という願いも一緒に込められている様なお話でした。

「それを作るのが仕事だ」と言ってしまえば、それまでの話です。

ですが、キャラクターに思いを馳せて、いろんな設定を考えて魂を込めているところは、仕事という物差しだけでは割り切れないクリエイターの思いが伝わってきますよね!

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